レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2013 SUPER GT GT500 CLASS

金石年弘/塚越広大 #17

ROUND6 富士スピードウェイ   Result : 2位

2013年9月8日(日)    天候 : 曇りときどき雨    コースコンディション : ドライときどきウェット

Round 6 富士スピードウェイ決勝結果

2013年9月8日(日)

会場:富士スピードウェイ(4.563km)

天候:曇りときどき雨

気温:29℃(14:00時点)    路面温度:35℃(14:00時点)

コースコンディション:ドライときどきウエット

観客:3万2800人

 

今シーズンも残すところ3戦となり、大切な1戦となる第6戦が富士スピードウェイで開催された。

富士スピードウェイは朝晩になると肌寒い天候となり、秋の雰囲気を感じさせる週末となった。

 

7日(土)に行われた公式予選は今大会もノックアウト方式が採用され、今回はQ1を塚越が担当した。2時15分から開始されたGT500クラスのQ1では残り8分をきったところで塚越がコースインし続々とタイムが更新されるなか1’33.228で8番手タイムとなり、見事Q2進出を果たした。15時から開始されたQ2は金石が担当した。金石も果敢なアタックで1’33.271を出すも惜しくもポジションアップとはならず、決勝レースは8番グリッドからのスタートとなった。

 

8日(日)は朝からどんよりした曇り空で、9時から始まるフリー走行直前から雨が降り始め、フリー走行が開始される頃には完全にウェットコンディションとなった。

ウェットコンディションでのマシンの確認を行い、決勝レースにむけ手応えを感じながら30分間の走行を終えた。

スタート進行が開始された12時50分頃から太陽が顔をだし、グリッドウォーク中は強い日差しが降り注いだ。

14時にフォーメーションラップが開始され、1周のフォーメーションラップの後66周の決勝レースがスタートした。スタートドライバーは金石。午前中とは打って変わってコースコンディションはドライとなった。いつも通り冷静なスタートを決め、ポジションキープのままオープニングラップを終える。良いペースで走行し、10周目に18号車をパスし7番手となる。その後も安定した走りで周回を重ねるも15周目に24号車にパスされてしまい8番手となる。19周目に#32にアクシデントが発生し21周目にセーフティカーが導入され、22周目にストレート上で隊列を整える事となった。最低周回数をちょうど満たすこのラップにほとんどのマシンが一気にピットインし、ピット作業での戦いが繰り広げられた。KEIHIN HSV-010はメカニックの迅速なピット作業でタイヤ交換、給油を素早くすませ、ドライバーは塚越に交代し4番手でコースに復帰することに成功する。

レースは24周目に再スタートがきられ、塚越は早々から攻め26周目に前を走る#38をパスし3番手にポジションを上げる。そこから#1を追う展開となり29周目に1’35.368のベストラップを更新し、ペースは負けていないもののなかなかオーバーテイクのタイミングを掴むことができない。しかし35周目に#1にドライブスルーペナルティが科せられ、36周目に消化する事となり、KEIHIN HSV-010はポジションを上げ2位に浮上する。この頃から雨が降り始めコースを濡らす。塚越は非常に難しい路面ながら慎重に走行を重ねる。トップを走る#24はまだピットインをしておらず、42周にピットインした事でKEIHIN HSV-010はトップに躍り出る。しかし43周目に#38にホームストレートでオーバーテイクされてしまう。コース上は雨が降ったり止んだりの不安定な状況が続くなか、塚越は果敢に#38を追っていく。50周目でトップとの差は0.658秒となるも、一進一退で58周目には2.193秒の差が開いてしまう。残り8周、塚越はあきらめずにプッシュするもオーバーテイクには至らず2位でチェッカーフラッグを受けた。

 

今大会でポイントランキング5位となり、十分にチャンピオンシップが視野に入ってきました。残り2大会、貪欲に「優勝」を狙っていきます。

応援宜しくお願いします。

 

決勝結果  2位

ドライバーランキング  5位

チームランキング    6位

WH   41Kg

 

 

金石監督

今回の富士大会で大量にポイントを獲得できないとシリーズチャンピオン争いをできない状態だったので、事前にドライバー、エンジニアとミーティングを重ね今大会に挑みました。

フリー走行の段階から、車のセッティングが良さそうなんだけどいまいち決まらない、、、という微妙な感じでしたが、だんだん車の方向性も分かり予選ではQ2まで残る事ができ、予選結果は8位でしたが良い流れを掴み、決勝にむけて手応えを感じていました。

決勝日は朝のフリー走行がウェットコンディションという中でも良い感触が見えてきており、それも踏まえて決勝レースのセッティングを決めていきました。

決勝レースは天候が不安定な予報があったので、ちょっとダウンフォースを多めでいこうと決めました。レース中は天候の変化も激しかったですがその天候に対しても車のセッティングが当たりましたし、一番大きかったのはメカ達のピット作業がすごく早かった事が功を奏しました。もちろんドライバー2人も頑張ってくれ、2位という結果になりました。

優勝できなかったのは残念ですが、シリーズランキングでは5位に上がりトップとの差も5ポイント差となりました。俄然チャンピオンを狙えるポジションまでこれたので、残り

2戦とも優勝できるよう頑張りますので、皆さん引き続き応援の程宜しくお願いします。

 

塚越広大

前戦を終えた段階で少し車の方向性などを見直す部分が多く、富士に向けていつも以上に掘り下げてミーティングを重ねました。ミーティングの中ででてきた課題を一つずつ潰して残りの大会を挑むために、ドライバー、エンジニア、チーム全体でコミュニケーションをより深めて、今大会に入りました。

走り出しから順調にはいかず、予選も僕らが思っていた車のセッティングとはちょっと違い完璧な予選とはならなかったのですが、なんとかQ2に残る事はでき8番手からのスタートとなったことは良かったのかなと思います。

予選結果を受け日曜日にむけもう一度セッティングし直し、日曜日のフリー走行は雨だったので車の確認をやり切れませんでしたが、そんな中でも方向性としては正しいのではないかという判断ができました。富士ですがダウンフォース多めで走り、ストレートでトップスピードはだせなくても、コーナーで勝負をするという車のセットで決勝を走りました。

決勝レースでは年弘さんに前半を担当してもらいポジションキープの中、他車のアクシデントでセーフティカーが入り、他のマシンと同じタイミングでピットインしました。今回、本当にチームの皆が最高の仕事をしてくれたお陰で、ピット作業で8番手から4番手まで

ポジションを上げる事ができました。セーフティカー明けで順位が入れ替わり、そこでトップに立てなかったのは悔しいですが8位スタートから2位で帰ってこれたのはすごく嬉しいですし、チャンピオンシップもいい場所に来れました。ただ、スピードではまだ僕らは勝てていないので、その部分をもっと良くして残り2戦頑張っていきたいと思います。

 

金石年弘

今大会でポイントを多く獲らないと、残り2戦を考えるとチャンピオンシップのチャンスが無かったので、いつも以上にミーティングも念入りにして挑みました。

公式練習から思うようにマシンセッティングが進まず、それを引きずり予選でも思うように走らせることができず8位という結果となってしまいました。

日曜日にむけて車もガラッとセット変更し決勝レースに挑みました。変更したセッティングのフィーリングがすごく良く、セーフティカーのタイミングや、メカニックがたくさん練習をしてくれていたピット作業もすごく早く、多くの事がうまく重なり、2位で終える事ができました。

優勝も見えていただけに悔しいですが、ここ数戦は大きなポイントを獲れていなかったので、心境は複雑ですがチャンピオンシップを考えると今回の成績は大きかったと思います。残り2戦全力で頑張りたいと思います。

 

 

大神エンジニア

1ケ月前に富士の合同テストが行われた際、いろいろな空力パッケージのテストができたので、その時の結果を反映させ、車のセッティングでは前戦で良かったセッティングも反映させ今大会に持ち込みました。

持ち込んだセッティングではあまり良い状態ではなく、練習走行を終えたあと予選にむけて全体的にダウンフォースを増やす方向でセッティング変更を行いました。その結果Q1は突破できましたが、Q2進出の中では最下位の8位で予選を終えました。

日曜日に向けてはコンディションが悪化する事が予想されていたので、ドライバー、監督と話をしてドライでもウェットでも走れる車を目指してセッティングし、日曜日のフリー走行で確認を行いました。フリー走行は、この週末で初めてのウェットコンディションとなりその状態での車の確認ができました。ドライコンディションとウェットコンディション、どちらのコンディションにも合うようにうまくバランスをとったセッティング変更を施して決勝レースに臨みました。

決勝レースがスタートし、やはりSC勢が速かったのですが、ちょうど最低周回数をクリアした段階でセーフティカーが導入される事になり、500クラスのほとんどのマシンがピットインしました。メカニックのみんなのピット作業が非常に早くその結果、実質3番手のところまでポジションを上げることができ、最終的に2位で終える事ができました。

今回2位を獲れた事で、シリーズを考えるとチャンピオンシップ争いに生き残れたかなという状況です。次戦からハンディウェイトが軽くなりますし、サーキット的にもAP・もてぎとハイダウンフォースで比較的HSVが得意とするコースなので、しっかり車のセッティングを良い方向にもっていき残り2戦を良い状態で戦えるよう頑張っていきたいと思います。