レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2015 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/武藤英紀 #17

ROUND5 鈴鹿サーキット   Result : DNF

2015年8月30日(日)    天候 : 雨 / 曇り    コースコンディション : ウェット/ドライ

Round 5 鈴鹿サーキット決勝結果

2015年8月30日(日)

会場:鈴鹿サーキット(5.807km)

天候:雨のち曇り

気温:25℃(11:00時点)  路面温度:25℃(11:00時点)

コースコンディション:ウエットのちドライ

観客:3万4000人(主催者発表)

 

2015 オートバックス SUPER GT第5戦「第44回 インターナショナル SUZUKA 1000km」が8月29、30日に三重県 鈴鹿サーキットで開催された。

例年だとまだまだ真夏の暑さが残る今大会だが、今年は台風の影響もあり週末を通してぐずついた不安定な天候となった。

 

8月29日(土)に行われた公式予選はノックアウト方式で行われ、Q1は塚越が担当した。天候は曇り、ドライコンディションの中14時50分よりGT500クラスの予選がスタートし、KEIHIN NSX CONCEPT-GTはタイミングを見計らい、残り9分を切ったところでコースインした。しっかりとタイヤを温め、いざアタックというタイミングで他車がコースアウトし、赤旗中断となってしまう。コースアウトしたマシンが撤去され、15時10分に残り5分間の予定で再び予選がスタートした。コースオープンと同時にコースインし、塚越は落ち着いて再度アタックに入る。その結果、コースレコード更新となる1’48.149をマークしQ2進出を果たした。しかし、塚越が1周目のアタックを終えたタイミングでトラブルが発生してしまっていた。30分間のインターバルの間にメカニックが懸命の修復を行うもトラブルは解消せず、Q2アタックに向け武藤がコースインするもアタックを行うことができずピットにマシンを戻すこととなった。これにより、翌日の決勝グリッドは8番手からのスタートとなった。

 

年に1度の1000Kmという長丁場のレースを生で観戦しようと、決勝日も朝からたくさんのファンの皆様でサーキットは賑わっていた。

今年は午前中の練習走行がなく、レース直前のウォームアップ走行が20分間となり、その20分間の中でマシンの最終調整を行うこととなった。メカニックの夜遅くまでの作業により、前日のトラブルは解消され決勝レースに向け手応えを感じながらスタートを待った。

12時30分から1周のパレードランが開始され、その後フォーメーションラップの後173周、1000Kmのレースがスタートした。

スタートドライバーは塚越。夜遅くから降っていた雨の影響で、コースはウェットコンディションで視界が悪い中、塚越は落ち着いたスタートを決める。4周目には#37を交わし、6周目にはヘアピン立ち上がりで#46をパスし7位となる。8周目あたりよりGT300クラスがからみ始め、より複雑な混戦となる中 塚越は猛追の手を緩めない。11周目の1コーナーでインから#12をパスしポジションを上げるも、ヘアピン立ち上がりで#100に抜かれてしまう。

しかし13周目S字1個目で#64をパスし5位となる。次に狙うは前を走る#36。13周目の時点で2秒あった差だが、周回を重ねる毎に差を詰めていき26周目には1秒差まで迫る。30周目を過ぎた頃から他車のピットインが始まり、前を走るマシンがピットインしている間も塚越はプッシュし続け、KEIHIN NSX CONCEPT-GTは33周目にピットインする。ドライバー交代、タイヤ交換、給油を済ませ5位でコースに戻る。セカンドスティントは武藤が担当する。アウトラップから好調に走り、このスティントでもポジションを上げて行こうと思っていた時に、前を走っていた#360が130Rでスピンし、避けることも出来ないまま巻き込まれる形でクラッシュを喫してしまった。ピットに戻ることもできず、36周でレースを終えることとなってしまった。

 

なんとも不完全燃焼な形となってしまった今大会ですが、マシンのポテンシャルの高さは感じております。

次戦はスポーツランドSUGOでの戦いです。KEIHIN REAL RACINGとしても思い入れの深いサーキットですし、大応援団の声援パワーもあります。気持ちを切り替え、次戦に臨みます。

応援宜しくお願いします。

 

 

金石勝智

フリー走行から車の調子はそこそこ良く、予選に向け微調整をして臨みました。

Q1は広大がすごく良い走りでまとめてくれて5位通過となりました。ただ、そのアタックを終えたところでエンジンのバラつきが出てしまい対処しましたが、英紀が担当したQ2でもトラブルは解消されず、Q2はノータイムとなってしまいました。その結果、決勝に向けては8位スタートとなりました。

決勝はいろいろな作戦もあり、広大からスタートし、結構良いペースで雨の中頑張ってくれ最初のスティントを走ってくれました。1度目のピットインを終えドライバー交代し、英紀もアウトラップ、1周目とペースが良さそうでしたが、その次の周の130Rで300クラスの車がスピンしたところに巻き込まれてしまい、クラッシュし、そこでリタイアとなりました。

車のスピードがあっただけに非常に残念な結果となってしまいましたが、ドライバーに怪我は無く不幸中の幸いだったかと思います。鈴鹿はここ最近うまくいっていないのですが、この悔しさをバネに次戦の菅生でリベンジしたいと思いますので、皆様応援宜しくお願いします。

 

 

塚越広大

今回はレース前にタイヤテストも行い調子がいい中で、レースに臨みました。

 

予選はQ1を担当しました。

入念にタイヤを温め1回目のアタックで5番手タイムを記録しました。続けてもう一周アタックしようとしましたが、エンジンに不具合を感じピットに戻りました。

結果的にこのトラブルでQ2はアタック出来ず8番手からのスタートになりました。

 

レース当日はレインコンディションになりました。

スタートドライバーを担当し接戦の中ポジションを上げ、燃費走行をしながら武藤さんにつなげました。

しかし、その後不運なアクシデントでリタイアという厳しい結果になってしまいました。

今年も速さを持っていたので残念な気持ちでいっぱいです。

次回はケーヒンさんの地元、菅生。昨年同様いいレースが出来るように頑張ります。

応援よろしくお願いします。

 

 

武藤英紀

走り始めから車の調子は凄く良くて、44㎏のウエイトハンディを感じさせない動きになり、

予選に向けて更にマシンは仕上がっていきました。

 

予選は、Q1は広大がアタックしました。途中、赤旗でセッションが止まりタイミング的に凄く難しい状況でしたが、上手くまとめて5番手でQ2進出を決めてくれました。

Q1の後半にトラブルが発生し、インターバルの間にメカの皆が懸命にトラブルシューティングを行ってくれました。時間内にできることは全てしてQ2に臨みました。

しかし、トラブルの症状が悪化していったので、アタックを諦めピットに戻りました。

車の調子が凄く良かっただけにおもいっきりアタックしてみたかったという思いはありますが、気持ちを切り替え翌日の決勝に控えました。

 

決勝は、広大が安全に気を使いながらも確実に順位を上げてくれて、5番手で自分にバトンを繋いでくれました。雨量が増える中、慎重にドライブしていました。前車との間隔が詰まっていっていたので、ここから更に追い上げられるという確かな手応えを感じていました。そんな矢先に130Rで突然コントロールを失ったマシンが自分の目の前に現れ、何もできぬままクラッシュしてレースを終える事になってしまいました。

 

理由はどうであれ、一生懸命マシンを仕上げてくれたチーム、順位を上げてバトンを繋いでくれた広大、応援して下さったファンの皆さんの事を思うと心苦しく本当に辛い結果となってしまいました。

切り替えなくてはいけませんが、そう簡単にはいきそうもありません。

 

前戦から自分自身のドライビングを見つめ直し、新しいトライをして臨んだ週末でした。マシンとの相性という意味でもポジティブな点は発見できました。

 

雨の中、応援ありがとうございました。

 

 

大神エンジニア

今回はレース距離が1000kmということで、普段のレースとは違ったスケジュールで行われました。特に日曜日午前の練習走行が実施されないということで、チームは決勝レースの準備を土曜日のプラクティスでこなさなくてはなりませんでした。

その土曜日のプラクティスは赤旗中断などで予定通りにメニューが消化できませんでしたが、仕上がりは悪くは無く、また、決勝レースに向けての確認事項も最低限実施できました。

 

予選はQ1は順調に最初のアタックを実施し、5番手のタイムを記録しましたが、2回目のアタックに入った瞬間、エンジンの不調をドライバーが訴え、ピットインすることとなりました。Q2に向けて、原因と思われる箇所の修理を時間の許す限り行いましたが、症状は改善されずアタックが出来ないままQ2最後尾の8番グリッドとなってしまいました。

 

日曜日の決勝レースは、両ドライバーとも走行燃費が優れているため、4stop・5stintで戦略を練りスタートしました。

1st stintは広大選手が担当し、雨だったこともあり燃費的には問題なく、危なげない走りで5番手まで順位を上げ、目標である33周を完了し、武藤選手にバトンタッチしてくれました。武藤選手もピットアウト直後から前を行くライバルを追い立てる走りを見せてくれていましたが、37周目の130Rで目の前を走る300クラスの車がスピンをし接触したとの連絡を受けました。

後で接触の状況を確認しましたが、とても避けきれる状況ではなくアンラッキーと言うしかありません。

 

残念な結果には終わってしまいましたが、次戦のスポーツランドSUGOは鈴鹿サーキットと特性が似ているため、良い戦いが出来ると考えています。