レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2019 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/ベルトラン・バゲット #17

ROUND7 スポーツランドSUGO   Result : 5位

2019年9月22日(日)    天候 : 雨    コースコンディション : ウェット

Round7 スポーツランドSUGO決勝

2019年9月22日(日)

会場:スポーツランドSUGO(3.704km)

天候:雨

気温:19℃(スタート時点)   路面温度:22℃(スタート時点)

コースコンディション:ウェット

周回数:81周

 

22日(日)は朝から約2000人ものケーヒン応援団の皆さまに激励を頂き、スタートの時を待った。12時25分より20分間のウォームアップ走行がスタートした。少し涼しい風が吹き雲行きが怪しいながらも、時折晴れ間も見える中20分間の走行が終了した。全車がグリッドに着き、14時05分のフォーメーションラップスタートを待っていたが、グリッド上ではポツポツと雨が降り始める。マシンにはスリックタイヤ、そのすぐ隣には3種類のウェットタイヤを待機させ作業可能時間を過ごしたが、その間も皮肉にも雨は降ったり止んだりを繰り返す。他車もタイヤ選択に悩まされる中、KEIHIN NSX-GTはスリックタイヤでスタートすることを判断する。スタート時間を迎え、通常のフォーメーションラップでのスタートが変更され、セーフティカースタートとなった。雨が止むと予想したが、セーフティカーランの最中も徐々に雨が強くなり始めてしまう。3周のセーフティカーランの後4周目にスタートが切られた。スタートドライバーは塚越。セーフティカーラン中も充分にタイヤを温めていたが、コース上の雨量が多く背後のウェットタイヤ勢を抑えることは難しくオープニングラップで12位までポジションを落としてしまう。その後も雨は降ったり止んだりを繰り返したが、8周目に雨が強くなり始めた為9周目にピットインしレインタイヤに交換し再びコースに戻ることとなった。レインタイヤ交換後のペースは良く、開いてしまったギャップを少しずつ埋めていく。

38周目にコースアウトしたマシンが発生した為、セーフティカーが導入される。43周目にリスタートがきられ、それと同時にKEIHIN NSX-GTはピットに入る。バゲットにドライバー交代し、給油を済ませタイヤは交換せずにコースに復帰した。雨量が増えていく中、タイヤのマネージメントをしながら周回を重ねていく。55周目には6番手を走行し、前車とのギャップをどんどん縮めていく。66周目に更に1台をパスし5番手となり、後方から迫られるもプッシュし続け5番手で81周のレースを終えた。

 

2戦連続ポールポジションを獲得するも、天候を味方につけることが出来ず非常に難しい選択の中5位という結果に終わりました。それぞれの状況の中で悩み、その都度最善と思う選択をし、戦いました。勝つ為に戦い、特に菅生大会への思い入れは強く、レースの世界で「たらレバ」はありませんが、今回のレースがまた一つチームとして強くなる為の試練だったと強く感じています。応援してくださった皆様にはがっかりさせてしまった部分もあると思いますが、これから更に成長していくチームに応援を頂けると嬉しいです。

雨の中、沢山のご声援ありがとうございました。

 

 

 

<監督 金石勝智>

フリー走行は最初から車のバランスが良く、タイヤ比較等を進め車のセッティングは微調整のみで予選への準備を整えました。500クラスの占有走行ではバゲットに担当してもらい、トップタイムで終えることができました。予選ではQ1をバゲットが3番手で通過してくれQ2に向け良いインフォメーションをくれ、Q2では広大がそれに応えコースレコードとなる1’09.676のタイムでスーパーアタックを決め、ポールポジションを獲得することができました。

決勝レースはグリッドウォークでの待機中に雨がパラつきはじめ、僕がドライタイヤをチョイスしたことが結果的に裏目にでて、オープニングラップで順位を落としてしまう結果となりました。序盤にレインタイヤに交換し、そこからの広大の追い上げる為の走り、ドライバー交代し雨が多い中でのバゲットの粘り強い走行で5位まで回復することができました。

自分の責任なのですが、悔しい結果となりました。ここ2戦、判断ミスがあり優勝を逃しているので、最終戦のもてぎではそのような事が無いようチーム一丸となり戦って参ります。

 

 

 

<塚越広大>

フリー走行では、8月に行われた合同テストのセッティングをベースにセットアップやタイヤ比較を行いました。合同テストや前戦オートポリスでの好調な手ごたえがあったので、車のセッティングは大きく変えずに微調整のみ行い予選に臨みました。決勝日に雨が降る予報もあったので、ポールポジションを獲得するべくQ2を担当しました。Q1でバゲット選手が3番手で通過してくれ、そのフィーリングを基にどのようにQ2を戦うかバゲット選手とチームと話し合い最終的な車のセットを決めました。オートポリス同様に車のフィーリングは非常に良く、特に菅生では自信をもって攻められるかがタイムには大きく影響されるので、今回は車を信じて攻めることが出来、GTでは初めてとなる1分9秒台のタイムでポールポジションを獲得し、レコードタイムも出すことができました。

決勝ではスタートドライバーを担当しレース直前に雨が降ってきましたが、僕らはスリックタイヤを選択してレースがスタートしました。その後残念ながら雨が多くなってしまい9周目にレインタイヤに交換し走行を続けました。レインタイヤでの走行ペースは良かったので、チャンスがくるまで耐えながら走行していきました。SCが出たタイミングで周回遅れだった順位を挽回してからピットに入りました。結果的に、バゲット選手が後半頑張ってくれ5位という結果でレースを終えました。

まず予選に関しては満足のいくアタックができました。決勝はもちろんタイヤの選択が非常に難しかったですし、仮に今回タイヤ選択が良かったにしても他車のパフォーマンスが本当に速かったので勝てたかどうかは、本当に難しかったのかな、、、と思います。ただ、夏以降良いパフォーマンスを出すことが出来ているので最終戦もてぎではしっかり勝つためにチームと準備をしていきたいと思います。

 

 

<ベルトラン・バゲット>

今回も僕らのマシンは絶好調で速く、良い感触でした。土曜日の走り出しから、問題点を見つけ出し、それを解決することができたので、公式練習はトップタイムを計測することができました。

予選Q1は僕が硬めのタイヤで出走しましたが、3番手タイムを計測してベストな形でQ2へ進出させることができました。そして僕らは、日曜日が雨になることを想定しQ2をソフトタイヤで出走することに決め、そのQ2で広大が素晴らしい走りを見せてくれたので、ポールポジションを獲得することができました。とにかく完璧な土曜日でした。

日曜日、決勝前のウォームアップラップでのマシンの感触に問題はなかったのですが、決勝スタート直前に雨が降り始めてしまいました。その時点の環境下で、ベストなタイヤの選択は何かを決定することは難しく悩んだ結果ではありましたが、残念ながらスタート時の僕らのタイヤの選択は間違いでした。

広大がスリックタイヤで決勝をスタートさせましたが、5周を過ぎるとマシンをコントロールすることは難しくなり、ウェットタイヤに交換するためのピットインを行わざる得なかったので、そこで1周を失ってしまうことになりました。

良い状態でのスタートではありませんでしたが、僕らは先行車両をプッシュし続けました。その後、SCが進入したため戦略的にピット作業のタイミングを遅らせ、SCの退出後にピット作業を行い、そこでスタート時のロスをリカバリーすることができました。

広大からマシンを引き継いで僕のスティントになりましたが、タイヤを交換せず出走しました。走り出しは本当に雨が強い中だったので、硬めのレインタイヤで走行すること自体がとても困難な状況でした。ですが、その後必死にプッシュし続けて9番手でマシンを引き継いでから、5位まで順位を戻してチェッカーを受けることができました。

スタート時の状況を考えれば結果としてはよくリカバリーできたのではないかと思います。しかし残念な結果であることは間違いありません。

とにかく更に強くなって、最終戦もてぎで勝利を手にすることができるように頑張りたいと思います。