オートポリスの裏話


GT第3戦オートポリス。
予選はQ1を担当した小暮さんがまさかのクラッシュ。
セクター1を全体ベストだったので、マシンの調子が良くトップタイムを出そうとした結果だったと思いますが、悔しかったです。
マシンの修復のため、メカニック、スタッフは早朝3時半まで作業して1時間の睡眠という状態で日曜が始まりました。
20分間の走行で、レースセッティングを確認したのですが、僕は
このマシンなら絶対速い
とすごく自信がありました。実は土曜日の感触は予選タイムは良さそうだけど、決勝は厳しそうでした。小暮さんも予選アタック中コントロールが難しそうでした。
クラッシュもあって、決勝に向けたミーティングを行いセッティングを変更しました。
その変更が僕にとってはすごくいい方向になりました。

ちなみに、なぜピットスタートだったのかたくさん質問されたのですが、
グリッドに向かう時に予選で使用し抽選で選ばれた方のタイヤで走らなければいけないルールで、クラッシュでタイヤにダメージがありピットスタートとなったわけです。
レースがスタートして、まず500クラスがスタートした時にレースで使うタイヤに付け替えてピット出口で待機して。300クラスがスタートして全車が過ぎてからコースイン。この時点で50秒くらい?差がついていてさらに300クラスを抜いていかなければなりませんでした。普通は厳しい状況ですよね。
しかし、アクシデントによるセーフティーカーでピットストップ分は差がなくなりました。
リスタート後は硬めのタイヤで難しい中ミニマム周回数まで小暮さんがしっかり繋いでくれました。
ピット作業は500の中で1番短く、1時間しか寝てない中素晴らしいですよね。また、ギリギリまで燃費も計算し、短い給油でした。
コースに戻ってから数周がクリアラップで走れたのでかなり差を詰められました。
本当にマシンの感触が良く単独で飛ばしたかったので、チャンスとなればどんどん仕掛けて行きました。
バトルシーンはぜひ映像で見てくださいね。
そして、問題は残り5周くらいかな。
44周のロングスティントで燃料もギリギリ攻めましたので、燃費走行をしいられました。残り2周の第2ヘアピンを立ち上がった瞬間ガス欠症状が出て失速しました。
そこからペースを上げられず、ストレートもまともに加速しな状況で最終ラップに入り、アクセルを踏まずに、ガソリンを使わないように後ろとの差を考えながら走りました。結果2位を守れましたが、止まる寸前でした。
レース後のガソリン残量50グラム。
50グラム!!
そこまで吸えるように調整してくれたメカニックの技術ですね。

というわけで、映像ではわからないことがたくさんありました。
改めてメカニック、スタッフに感謝します。
そして、最後まで諦めずに信じて応援してくれたファンの皆様
本当にありがとうございました。
今回のレースは良かったと思うけど、勝たないと。
がんばります。

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