レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2016 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/小暮卓史 #17

ROUND6 鈴鹿サーキット   Result : 10位

8月28日(日)    天候 : 曇りのち雨    コースコンディション : ドライのちウェット

Round 6 鈴鹿サーキット決勝結果

2016年8月28日(日)

会場:鈴鹿サーキット(5.807km)

天候:曇りから雨

気温:26℃(13:00時点) 路面温度:27℃(13:00時点)

コースコンディション:ドライのちウェット

 

28日(日)は朝から強く激しい雨が降っていたが、決勝前の20分間のウォームアップ走行の時間帯には雨は止み少しずつコースも乾き始めていた。

スタート直前のグリッドでは、今後の天候を予想しタイヤ選択に悩んだKEIHIN NSX CONCEPT-GTだったがスリックタイヤを選択しフォーメーションラップを待った。

12時30分よりパレードラップが行われ、その後1周のフォーメーションラップの後173周、1000Kmの決勝レースが幕を開けた。

スタートドライバーは小暮。1周目に8位までポジションを落とすも6周目に#24がスピンし7位となる。翌周#36にパスされるが9周目には#19をパスし7位となる。さらに翌10周目に#36を再び抜き返し6位となる。前を走る#8から10位までは接近戦となり息の詰まる展開が続く。11周目に#8がオーバーランしたところをすかさずパスし5位に浮上。前を走る#46とのギャップは7.5秒あるが小暮は良いペースで追い上げていき15周目にかなり接近したが、この周に#46はピットインし、KEIHIN NSX CONCEPT-GTは4位走行となる。次のターゲットは前を走る#12。20周目では5秒あったギャップが23周目には2.5秒、24周目には2秒、25周目には1秒差とギャップを詰めていくもパスまでは至らず28周目にKEIHIN NSX CONCEPT-GTはピットインする。給油、タイヤ交換を済ませドライバーは塚越に代わりコースに戻る。全車が1回目のピットインを終えた時点でKEIHIN NSX CONCEPT-GTは8位を走行する。36周目に#100と#6との3台での接近戦となり、ヘアピンで#6にパスされてしまい9位となる。しかし38周目に#100をパスしポジションを上げる。55周目にパラパラと雨が降り始め少し路面が濡れはじめた。塚越は落ち着いた走りで57周目に6位となる。59周目に2回目のピットインを行い、ピット作業とドライバー交代を行いコースに戻る。すると翌60週に#12がトラブルによりコース脇で車を止めてしまった。この時点で全車2回目のピットインを終えており、KEIHIN NSX CONCEPT-GTは9位となっていた。第3スティントも小暮は安定した走りで周回を重ねていく中、81周目に#15がトラブルでピットインしてしまう。この頃から3回目のピットインを行うマシンも出てくる。小暮はミスなく28周を走り87周目にピットインする。迅速なピット作業、塚越へのドライバー交代をし、コースに戻った翌周に300クラスマシンのクラッシュによってセーフティカーが導入となる。2周のセーフティカーランの後92周目にリスタートがきられる。9位で走行していたKEIHIN NSX CONCEPT-GTだが、#39がスローダウンし8位となる。さらに93周目にシケインで#100をパスし7位を走行する。95周目には前を走る#19に接近するもなかなかパスすることができない。

バトルを繰り広げながら116周目にピットインし、ピット作業、ドライバー交代を行い、小暮は3度目のスティントながら集中力を高めコースに戻った。

7位を走行していた小暮だが、127周目ころから雨が降り始め、再びコース上が濡れてきてスリックタイヤでの走行は非常に難しいコンディションとなる。そんな状況の中でも必死に耐え走行していたが、128周目にスプーンカーブで#8に後ろから接触されてしまい、スピンを喫しグラベルにマシンを止めてしまう。幸いコースには復帰できたものの、2周の周回遅れとなってしまう。それでも諦めることなく小暮はペースを上げて走行を続け147周目に最後のピットインをする。第6スティントを託された塚越はトップグループに負けないペースで周回するも周回遅れの差は大きく、しかしながら無事10位でチェッカーフラッグを受けることができた。

 

苦しいながらも良いレースができていた今大会。10位という結果に対しては悔しい結果となりましたが、まずは完走できたこと、そして今回獲得した1ポイントは、きっとシリーズを通して考えると大きな1ポイントとなると思います。1か月半のインターバルをおいて次戦はタイ大会です。昨年表彰台を獲得したタイで、今年も好成績を修めるべくチーム一同努力していきます。

ケーヒン応援団・社員の皆さま、そしてケーヒン応援席シートで応援してくださったファンの皆さま、雨・風がふく中でも懸命にフラッグを振って応援してくれたファンの皆さま、応援してくださった全ての皆様、たくさんのご声援をありがとうございました。

 

金石勝智監督

前戦の富士大会では調子が良く2位を獲得でき、その勢いのまま鈴鹿に臨みました。

土曜日の練習走行では走り出しからオーバーステアが強く、なかなか調整しきれず、500クラスの専有走行の時に広大がアタックしQ1突破がかなり際どいかな・・・というイメージでした。そんな中Q1を広大に行ってもらい、アタックしたところ8位というポジションで、なんとか耐えて辛い状況ながらQ1を突破できました。Q2を担当した小暮も、車の状態があまり良くない中 頑張ってタイムを出してくれてQ1の8位から6位へとポジションアップしてくれ予選を終了しました。今回のような苦しい時でもQ2に残れるチーム力はついてきたのかなという印象はありました。

決勝レースは、スタート時に雨模様でいつ雨が降ってくるか分からない状況の中ドライタイヤでスタートしました。スタートを小暮に担当してもらい、最初のスティントは固めのタイヤを選んでいたので序盤に抜かれたりもしたのですが、タイヤが温まってからはすごくペースも良くどんどんポジションを上げてくれました。トップ集団より早いペースでトップ集団に追いついてくれたので、流れが良く車の調子も戻ってきたかなと思っていました。しかし、2スティント目の広大にいってもらった時に周りに合わせたタイヤ選択をし、逆にそれが裏目に出てしまいペースが上げ辛くなってしまいました。苦しい展開になってしまったのですが、それでも耐えてくれ両ドライバーが周回を重ねていましたが、レース後半に急な降雨があり他車に後ろから当てられスピンしてしまい2ラップ遅れとなってしまったことがすごく残念に思います。復帰した後の小暮のペースは良かったですし、最後のスティントを担当した広大もすごくペースが良く速かっただけに、ぶつけられてスピンしてしまったことが悔やまれます。

1000Kmという長丁場をたくさんの方に応援して頂き、本当はもっと上の順位で終わりたかったのですが上手く流れにのれず今回の結果となりましたが、1点を獲ることができたことはせめてもの救いかなと思います。

次戦は、昨年表彰台に乗っているタイ大会ですので、しっかり調子の良い車を持ち込めるよう準備しますので、今後とも応援宜しくお願いします。

 

 

塚越広大

今回のレースは1000Kmということで優勝すれば大きくポイントを稼ぐことができるので重要なレースでした。しかし、全イベントまでの好調さを鈴鹿では出すことが出来ずマシンのセットアップに苦労しました。

予選はQ1を担当しギリギリでしたが通過することが出来、小暮さんにつなぐことが出来ました。

決勝は6番手からのスタートで、長いレースが始まりました。2、4、6スティントを担当しましたが、決勝でもマシンバランスに苦労しペースを上げることが出来ませんでした。小暮さんのスティントで不運な接触で大きくポジションを落としてしまったのが残念でしたが、自分にとっては完走したのが13年以来となり、少し嬉しいことでもありました。

次戦は昨年も好調だったタイでのレースなので再び良い結果を残せるように準備したいと思います。

 

小暮卓史

今回のレースは1000Kmと、とても長いレースでしたのでいつも以上に神経を使いました。予選6番手からのスタートで、レースペースも悪くはなかったので個人的には5スティント目でのスピンは悔やまれます。

チームが最高の働きをしてくれ、1000Kmをピットワーク含め、ノートラブルで終えられた事には感謝しています。自身としては悔しいレースとなりましたが、次戦のタイ大会では最高の走りをして取り返したいと思います。

 

大神エンジニア

第4戦 菅生、第5戦 富士で解消できなかった問題点を解決すべくセッティングを考えて持ち込みました。しかしながら、十分なレベルでセッティングが仕上がっておらず、予選は6番手となりました。

決勝レースは予選からセッティングを変更して臨みました。

序盤は満足したペースで走行する事が出来なかったことと、途中の降雨があった際に乗りづらさが出てしまい、他車に比べてラップタイムを落としてしまいましたが、降雨後や夕方の路温の低い状態ではパフォーマンスを発揮することが出来たりと、一長一短のみえるレースとなりました。

結果的には厳しいものとなってしまいましたが、次戦タイに向けてセッティングを煮詰めて、巻き返せるように頑張ります。

 

 

ドライバーランキング  10位