レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2023 SUPER GT GT500 CLASS

塚越 広大/松下 信治 #17

ROUND8 ツインリンクもてぎ   Result : 3位(Rank6位)

2023年11月5日(日)    天候 : 晴れ/雨    コースコンディション : ドライ/ウェット

Round8 ツインリンクもてぎ決勝

<予選 11月4日 公式予選 天候:晴れ|コース ドライ>

ついに2023年シーズンSUPER GTの最終戦を迎えた。最終戦は全車ノーウェイトでの戦いとなり、開幕戦以来のガチ勝負となる。

朝は霧が濃くどんなコンディションの公式練習になることかと思ったが、定刻の9時25分から無事に始まることができた。松下から走り出し、出だしから車の感触が良さそうで、ドライバーからもとても力強いコメントを得ることができた。

車のセットアップを詰めていき、500クラス占有走行は塚越が担当し2番手タイムをだし予選に向けて期待がもてる公式練習となった。

公式予選は今回もQ1を塚越が担当する。想定していた11月の気候よりもかなり暖かいコンディションの中、完璧なウォームアップを行いアタックに臨む。1周目のアタックで1’36.547を出し再びアタックに入ろうとしたがライバルにひっかかってしまい1周のアタックとなったが、見事7位でQ1を突破する。塚越からの的確なアドバイスでマシンを更にアジャストし、Q2に松下が臨む。松下はアタック後に無線で歓声を上げるほどの素晴らしいアタックで、2位タイムを出し決勝レースにむけフロントローを得ることができた。

<決勝 11月5日 天候:晴れ/雨 | コース:ドライ/ウェット>

決勝日も朝からたくさんのファンの方々で賑わい、最終戦への期待がサーキット中にみなぎっていた。

定刻の13時よりパレードラップが始まり、フォーメーションラップに入った頃コース上空に黒い雲が漂い始めポツポツと雨粒が落ち始める。そんな中63周の幕が切られた。スタートドライバーは松下。ポジションをしっかり守り2位でオープニングラップを終える。6周目ころから300クラスのマシンが出てくる中、#36に追われる展開が続く。さらに雨もしっかり降りだして難しいコンディションの中数周に渡り松下は攻防していく。23周目についに横に並ばれサイドバイサイドを繰り広げるも守り切れずポジションを3位に落とす。26周目にピットインし、塚越にドライバー交代、給油、タイヤ交換を迅速に行い8位でコースに復帰する。30周目には実質4位となり前を走る#23を追う。51周目にはテールトゥノーズの戦いとなり息を飲む。53周目、残り10周でついに#23をパスし3位となるも雨が強くなってきて、ドライタイヤでコース上に留まることが難しい状況となってくる。しかし塚越はマシンを上手く操り前を走る#36とは約9秒差のギャップとなるが、いよいよ雨粒が大きくなりチームは咄嗟の判断でウェットタイヤに交換する作戦をとる。残り6周の時点でタイヤを変え5位でコースに戻ると翌周前を走るライバルがコースアウトを喫し4位となりFCYが出される。残り4周でFCY解除となり塚越は猛追を仕掛けていき残り3周で#1をパスし3位を奪還、さらに上のポジションを目指したが63周を走り切り最終戦、NSX-GTライスレースを3位でチェッカーを受けた。

 

悔やまれるレースもありますが、最終戦はチーム力を発揮した結果を残せたかな、と思っています。

来シーズンはもっと強くなって、皆様にさらに応援して頂けるチームになっていきたいと思っています。今シーズンもたくさんのご声援ありがとうございました。

 

金石監督

土曜日のフリー走行は走り出しから調子も良く順調にメニューを消化し500クラスの占有走行でも2番手となり予選に向けて期待の持てる結果となりました。予選Q1は広大にいってもらいアタック中に他車に引っかかる場面もありましたが7番手で通過してくれました。そしてQ2ではノブが素晴らしいアタックを決めてくれて今シーズン最上位の2番手を獲得する事が出来、絶好のポジションからのスタートとなりました。

日曜日の決勝前のウォームアップでフルタンクのバランスチェックではノブが開始早々フロントタイヤを壊してしまいバランスチェックが出来ない状況に陥り決勝レースに向けて不安の残るウォームアップとなりました。

決勝レース、スタートはノブにいってもらいました。序盤はペースが良かったのですが徐々にオーバーステアが酷くなりペースが上がらず3番手に落ちてしまい状況を打破する為に25周目にピットに入り、残り38周を広大に託しました。全車ピット作業終了後の順位は4番手となりました。前を走る3番手の23号車を何とか攻略して3番手に上がりましたが途中から雨が降り出しペースが上がらず23号車に再び抜かれて4番手に落ちた直後に雨がかなり強くなりコースにとどまる事も困難な状況と判断し残り5周でピットインして浅溝のレインタイヤに変えてピットアウトしました。5番手で復帰してからのペースはかなり速くすぐに4番手を走る1号車をパス、トップを走る3号車のペースより1周15秒速いペースで走っている矢先にトップを走る3号車がスピンしてグラベルにストップしてFCYが出てしまい残り3周で再開、再開後のペースも良かったのですが2番手まで届かず3番手でチェッカーを受けました。

NSX最後のレースで優勝したかったのですが叶わず3位でした。しかしドライバー、チームスタッフが頑張ってくれて良いレースが出来たと思います。

今シーズン応援して下さった皆様本当にありがとうございました。引き続き応援宜しくお願い致します。

 

塚越広大

練習走行の段階で車のフィーリングが良かったので、予選に向けてセットアップを進めることができました。今回もQ1を担当し、ウォーム2周のあとに2アタックの予定でしたが1アタック目の最終セクターで前を走る車に追いついてしまい、2アタック目に臨むこともできず、Q1を突破できるか心配でしたが何とかQ2に繋ぐことができて良かったと思います。Q2は2番手を獲得でき、車のポテンシャルを確認することもできたので決勝に向けてはすごく望みのある状況だったかなと思います。

決勝日は、20分間のウォームアップ走行の時に松下選手がフラットスポットを作ってしまったので、決勝セットの確認がきちんとできず不安が残る状態でしたが、前日にフルタンクの状況を確認できていたのでその時のセットを参考にレースに臨みました。レースは前半に松下選手がトップグループで走っていく中で、ポジションは下げてしまいましたが充分ペースを保てる状況なのかなと思える良い前半スティントを戦ってくれたと思います。トップグループがピットに入るタイミングに合わせて17号車も動きましたが、ピット作業を終えた時点で23号車に先行されてしまい4番手でレースが進みました。23号車とはずっと似たようなペースで走っていましたが、なかなか追い詰めることができませんでした。後半にFCYや雨が降ったりして17号車の方が元気よく走ることができたので一度23号車を抜かすことができ3番手にポジションを戻すことができました。ただ、そのあと再び雨が強く降ってきた段階で23号車とのバトルとなりそこで抑えることが出来なかったのですが、そのタイミングにチームの判断で残り5周でしたがレインタイヤでもう一度追撃する作戦に切り替えました。最後もFCYが無ければさらに上位も狙えたのではないかと思いましたが、勝智さんの判断に助けられ最終的には3番手でレースを終えることができました。

今シーズン、ランキングは6位ということでチャンピオン争いには最終戦まで残ることができず、やはり菅生の失格という結果は今年一番の反省であり残念なレースとなってしまいましたが、そこからまた立ち直って最終戦も良いレースが出来たことは良かったです。今年起こったことを糧に、また来シーズンを戦っていきたいと思います。

KEIHIN NSX-GTからAstemo NSX-GTまで10年間NSXで戦い、良いレースやたくさんの思い出がある中で走れたことを嬉しく思います。来シーズンCivicに変わっても強くて速いマシン、そして強い17号車をお見せしたいと思います。今シーズンもありがとうございました。

 

松下信治

予選2位から優勝を狙いスタートから狙っていきました。トップ3台のペースは拮抗していましたが、後半ペースの落ちがあり抜かれてしまいました。そして給油時間にもかなり差があったので、その辺りも今後の課題になると思います。1年間応援ありがとうございました。