レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2014 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/金石年弘 #17

ROUND1 岡山国際サーキット   Result : 6位

2014年4月6日(日)    天候 : 晴れ、ときどき雨    コースコンディション : ドライ/ウェット/ドライ

Round 1 岡山国際サーキット決勝結果

2014年4月6日(日)

会場:岡山国際サーキット(3.703km)

天候:晴れ、ときどき雨

気温:8℃(14:00時点)  路面温度:20℃(14:00時点)

コースコンディション:ドライ、一時セミウエット

観客:1万8000人

 

ついに2014年SUPER GTシリーズが開幕した。今年はGT500クラスのマシンは全車新車となり、KEIHIN REAL RACINGは「KEIHIN NSX CONCEPT-GT」で戦う。開幕戦の舞台となった岡山国際サーキットに各メーカーのNEWマシンが並び、サーキットは金曜日から華々しくもピリピリとした空気に包まれた。

 

土曜日の午前中に行われた練習走行では特にトラブルもなく、100分間のGT300 クラスとの混走と10分間のGT500占有走行を終え、KEIHIN NSX CONCEPT-GTは7番手タイムとなった。

正午を過ぎても気温は上がらず、4月とは思えない寒さの中2時15分にGT500の公式予選Q1が開始された。

今シーズンも予選はノックアウト方式となり、Q1で上位8台がQ2に進出する事ができ、続くQ2で決勝グリッドが決定する。

Q1は金石年弘が担当した。残り10分をきったところで金石はコースインしアタックを開始する。1’20.313で7番手タイムとなり、無事Q1を突破した。15時から始まったQ2は塚越広大が担当し、1’20.176をだし7番グリッドを獲得した。

 

日曜日は朝は晴れ間も見え、このまま雨など降らずに決勝を迎えるのかと思ったが、9時から始まるフリー走行前に雨が降り始め、コースはウェット状態となった。

30分間のセッション中も雨が降ったり止んだりする中、決勝レースにむけ最終の確認作業を行った。

 

決勝レースは14時よりウォームアップ走行がスタートした。スタートドライバーは金石が務める。

今シーズンはウォームアップ走行1周の後にフォーメーションラップを行い決勝レースがスタートする。

1周のフォーメーションラップで隊列が整わなかった為、もう1周フォーメーションラップが行われ、決勝レースは81周となった。

金石は落ち着いたスタートを決め、前方でのアクシデントに巻き込まれる事なくポジションを1つ上げ6位でオープニングラップを終えた。20周目あたりからコース上には雨やミゾレが降り始めスリックタイヤでの走行は非常に難しく、ドライバーにとってはより慎重を期するコンディションの中、金石は走行を重ねる。22周目に#46がピットインした事により、ポジションを上げるも23周目ストレートで#39にパスされてしまう。

35周目にピットインし、タイヤ交換、給油を済ませ塚越に交代する。ピット作業もミスなく終え、次々と変化する天候の中スリックタイヤを選択し、塚越は9位でコースに復帰する。他車がピットインしていき全車がピットインを終了した50周目には6位となり、猛追をしかける。ラップタイムは上位を走るマシンと同等又は早いペースで走るも、差を埋める事はできず、更に後ろからは#23が迫ってくる中、冷静さを保ち6位でチェッカーフラッグを受けた。

 

ここ数年、開幕戦岡山では連続表彰台を獲得できていただけに悔しさが残りますが、厳しいコンディション、天候の中完走し6位入賞を果たせた事は、シーズンを通して考えるととても大きい結果だと思います。次戦は富士500Kmレースとなります。長丁場のレースとなりますし、昨年の屈辱も果たすべく、チーム一同頑張りますので、応援宜しくお願い致します。

 

金石勝智監督

 

土曜日は、朝の公式練習から車のバランスはうまく合わせて持ち込めたなという印象で、硬いタイヤでのマシンのセットアップにかなり時間をかけ予選に挑みました。

予選ではQ1で年弘がしっかりと仕事をしてくれ、Q1を突破してくれました。Q2でも広大が頑張ってくれ7番グリッドを獲得できました。7番手というのはあまり良い順位ではありませんが、一応ホンダ勢の中ではトップだったのでその部分では良かったかなと思っています。

決勝レース直前の8分間のウォームアップ走行では調子が良さそうだったのですが、いざレースがスタートしてみると、車の“特性”がコントロールしづらいような状況になってしまい、レースを通じてペースが思うように上げられず、すごく消化不良なレースとなってしまい6位という結果でした。

完走する事により分かったこともあったので、今後それらを解析して、次戦富士大会ではもっとトップグループと互角に戦える車を用意しドライバーにも走ってもらいたいと思います。チームもこれから益々頑張りますので、皆様応援宜しくお願い致します。

 

塚越広大

土曜日の走行は、前回の合同テストで抱えていた問題点を解消する事から始まりました。問題点の部分は改善され、車のポテンシャルも上がってきていたとは思います。予選では年弘さんがQ1を突破してくれてQ2は僕が担当しましたが、履いているタイヤがそれぞれ違うにしても、トップタイムとのタイム差は大きく、なんとか7番手で予選を終えることができました。

日曜日も朝のフリー走行から良い感触をもっていたので、決勝レースでは追い上げられるかなと思っていたのですが、実際自分のスティントで走ってみて思ったよりもペースを上げることができず、車のコントロールも非常に難しくなかなかタイムを上げることができませんでした。6位という結果でポイントを獲得する事はできましたが、自分たちとしては得意とする岡山でもう少し上のポジションに行きたかったというのが正直なところです。

次戦は富士で500Kmという長丁場のレースとなりますので、レースにむけて今回の問題点をしっかりと改善し、次戦に臨みたいと思います。

 

金石年弘

公式練習から車の調子も良く、テストの際に出ていた車のバランスの悪さという部分も無くなっていて、良い調子で予選を迎えました。僕がQ1を担当し7位でQ2に繋げることができ、マシン自体も結構調子が良かったのであとは広大に託しました。Q2でいろいろ問題もあったようですが、結果7位となりました。

日曜日の朝のフリー走行で、ガソリン満タンの状態でマシンのチェックをした時も車のバランスはすごく良かったんですが、いざレースになってみると思ったように走らせることが出来ず、オーバーステアもアンダーステアも出る状態の中での走行となりました。広大に交代してからもそういった症状があったので、次戦にむけてはマシンを改善、データを解析し富士に挑みたいと思っています。しかし、結果的にはポイントを獲得する事はできましたし、完走した事によって次に繋がるレースができたのかなと思っています。

次戦は富士ですが、全力で表彰台目指して頑張りますので応援宜しくお願いします。

 

大神エンジニア

今年の開幕戦はGT500のマシン全車が新車ということで、限られた時間の中で車を仕立てて、各メーカ共に準備する時間が短かかった為、チーム力の問われる戦いとなりました。

うちの車はサスペンションのセッティングがシーズンオフのテストからうまく決まっていない部分があり、今回はその部分への対策をすべく色々タマを仕込んでセットアップをして持ち込みました。その部分に対しては良い方向にいき、土曜日の予選でのガソリンの軽い状態では比較的セットアップがうまく機能してくれて予選順位が7番手となりました。

決勝レースにむけて、ガソリンを積んだ重い状態でのセットアップの確認を本来であれば日曜日の午前中に行えるのですが、天候の都合がありドライタイヤで車が重い状態での確認が十分にできないままレースに臨む事になってしまいました。土曜日の時点では抱えていたサスペンションの問題が良い方向に向かっていたのですが、やはりガソリンを積んだ決勝レースの状態だと同じような問題が出てしまい、決勝レースのペースは思ったほど高いパフォーマンスを発揮する事はできませんでした。結果的に6番手で終える事はできましたが、車のパフォーマンスとしてはまだまだ満足できるレベルには達していないので次の富士にむけてまた色々とタマを仕込んでいきたいと思っています。

引き続き応援宜しくお願いします。