レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2015 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/武藤英紀 #17

ROUND1 岡山国際サーキット   Result : 12位

2015年4月5日(日)    天候 : 曇りのち雨    コースコンディション : ウェット

Round 1 岡山国際サーキット決勝結果

2015年4月5日(日)

会場:岡山国際サーキット(3.703km)

天候:曇りのち雨

気温:18℃(14:30時点)   路面温度:24℃(14:30時点)

コースコンディション:ウエット

観客:1万7000人(主催者発表)

 

決勝日は朝から雨が降り、9時からスタートしたフリー走行もウェットコンディションの中行われ、13番手タイムながらも決勝に向けての確かな手応えを感じセッションを終えた。

セッション終了後、雨は降ったり止んだりを繰り返したが、決勝レースのスタート時刻が近づくにつれ雨はほぼ止んだ状態となり、遠くの空も明るくなってきた。

グリッドに着く前の8分間走行ではウェットタイヤを装着したが、天候がこの後どうなるか分からない。難しい決断の中、路面が乾いていくと予想しKEIHIN NSX CONCEPT-GTはスタート直前にスリックタイヤにタイヤを交換した。

スタートドライバーは武藤英紀。1周のパレードラップ、1周のフォーメーションラップの後82周の決勝レースのスタートがきられた。

雨は止んでいるもののコースは水しぶきがあがるほど濡れており、ウェットタイヤを装着しているマシンでさえスピンを喫している中、武藤はスリックタイヤで必死にマシンをコントロールしながらコース上に留まる。少しでも気を抜けばコースアウトしてしまう状況の中、周回遅れになりながらもしっかりと周回を重ねていく。相変わらず雨は降らないが思ったよりも路面は乾かず、ウェットタイヤでスタートしたライバル達との差は縮まらない。しかし、20周を超えたあたりから少しずつ路面が乾き始め、武藤も自己ベストを更新しながら周回を重ねる。変わらず雨がコースを濡らすことは無い中、29周目にピットインし塚越にドライバー交代し、給油を済ませ、タイヤは無交換でスリックタイヤのままコースに復帰する。しかし天候は見方をしてくれず、コースに戻った数周後に雨が降り始める。このままスリックタイヤで周回を重ねるか、ウェットタイヤに交換するか・・・。非常に悩ましい選択の中KEIHIN NSX CONCEPT-GTはウェットタイヤに交換することにした。ウェットタイヤに交換した後、塚越はトップ集団と遜色ないペースでミス無くマシンを走らせ、49周目には1’33.332のベストタイムを更新し5周遅れとなりながらも12位で完走した。

 

次戦は富士大会となる。昨年はポールポジションを獲得したサーキットでもあるので、気持ちを入れ替え次戦に臨みます。

今後ともご声援の程宜しくお願いします。

 

金石監督

土曜日のフリー走行は流れ的にも良く調子もそこそこ良さそうだったので予選に関しては良い感触があったのですが、Q1に向けて微調整をしただけだったのですが大きくバランスが変わってしまったようで、広大にアタックしてもらったのですが結果は11位となりQ1敗退となってしまいました。

日曜日の朝は雨が降ったりしてバタバタしましたが、手応えもあって決勝に臨みました。

決勝については一言に尽きるのですが、僕の采配ミスでした。500クラスの中で1台だけスリックタイヤでスタートをきる事にし、スタートを担当した英紀には怖い思いをさせてしまい申し訳ないことをしてしまったと思っています。そんな中、周回遅れになりながらも広大にバトンを繋いでくれ、広大も頑張ってくれ結果12位完走となりました。

「勝ち」を意識しすぎて焦ってしまった結果、最初の作戦ミスでレースを落としてしまったので、僕自身深く反省をしています。今回の結果によって、富士はノーハンデで迎えるので次戦では必ず挽回できるようにします。皆さん応援宜しくお願いします。

 

塚越広大

シーズンオフのテストですごく調子が良いときもあったのですが、合同テストあたりから少し上手くいかない時もあって、そんな中開幕を迎えました。やはり自分たちが思っているパフォーマンスは出し切ることが出来なかったかなと思っています。予選もQ2に進むことができず、1発の速さという部分でもまだまだ改善しなくてはいけないところがあったと感じています。

決勝は最初のスティントで微妙な路面状況の中、タイヤ選択で僕らは合わせることが出来ず大きく出遅れてしまったのが全てだったと思います。そんな中、途中経過では良かった部分もありますし、今回は結果が残りませんでしたがここからどう次戦以降に繋げられるかが大切だと思うので、次の富士大会は正直今まで僕はあまり良い思い出が無いイベントとなるんですが、ここで良い結果を残して今回チャレンジした分がちゃんと結果に繋がったと言えるようしたいと思います。

 

武藤英紀

初のリアルレーシングでのレースで、とにかく完走してみないと見えてこないものもあると思っていましたので、まずはそれを大前提に取り組みました。開幕戦を迎えるにあたってオフのテストで今までにないくらいの走行時間を乗せてもらえることができて、自分としてはすごく自信をもってこの週末に臨むことができました。

予選では塚越選手がアタックしてQ1敗退になってしまいましたが、そこからどう追い上げるかという事に集中して日曜日の決勝に臨みました。

決勝レースは、戦略を立てる上で非常に難しい条件の中で結果的に僕らだけがスリックタイヤという選択をしました。「運」という言葉で片付けてしまうとお粗末ですが、思ったよりも路面が乾かず僕の担当したスティントではペースが上げられず非常に苦しみました。塚越選手に代わってタイヤ交換無しでコースに戻ったんですが、その後に雨が降ってきてしまったりと・・・ちょっと天気に振り回されてしまったかなと感じます。ただ、車自体のポテンシャルの高さはすごく感じているし、今日こんな難しいコンディションでチームとしてコンサバで考えればレインタイヤをチョイスすると思うんですが、そこはドライバーを信用してもらってスリックでスタートした訳で、変な言い方ですが僕としては非常に嬉しかったです。良い手応えはあったし、次戦に必ず繋がるレースだったと思うので、富士では絶対に優勝争いに絡むという事が今の目標です。

 

大神エンジニア

土曜日の公式練習は、ダンプコンディション(雨が上がってDryになる間際の中途半端なコンディション)から始まりました。
セッション序盤はウェットタイヤの確認、路面が乾いてきてからはドライタイヤとサスペンションテストアイテムの確認と
時間が限られた中で順調にメニューを消化できました。

予選には公式練習の結果から微調整のみで臨みましたが、クルマのバランスが大きく変わってしまい11番手という結果になってしまいました。
日曜日のフリー走行は完全なウェットコンディションで行われ、各種ウェットタイヤの確認を行いました。

決勝レースは、乾きかけのウェット路面という中途半端な路面コンディションと予選11番手ということを考慮し、
スリックタイヤでスタートするギャンブルに出ました。
しかし、レースがスタートしても路面が乾くまでに時間を要してしまい、ギャンブルは失敗に終わり12番手となりました。

結果に繋げる事が出来ず、応援して頂いたファンの皆様には申し訳なく思います。
しかし、決勝レース中の塚越選手に代わった後のウェットタイヤでのペースは同じコンディションの中では
ライバルよりも速いラップタイムを刻めるなど良かった点も見られました。
より良い状態で車を持ち込むことが出来るように次戦までに解析を行っていきたいと思います。