レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2015 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/武藤英紀 #17

ROUND7 オートポリス   Result : 3位

2015年11月11日(日)    天候 : 曇りのち雨    コースコンディション : ドライのちセミウェット

Round 7 オートポリス決勝結果

2015年11月1日(日)

会場:オートポリス(4.674km)

天候:曇りのち雨

気温:14℃(14:00時点)   路面温度:17℃(14:00時点)

コースコンディション:ドライのちセミウエット

観客:2万2680人(主催者発表)

 

SUPER GTシリーズ戦の中で唯一の九州での一戦。大分県日田市のオートポリスで

2015 オートバックス SUPER GT第7戦「SUPER GT IN KYUSHU 300km」が開催された。

 

ここ数戦はもどかしい結果しか残せておらず、残り2戦となった今大会に対してのチーム・ドライバーの意気込みはいつもに増して高いものとなっていた。

今大会はウェイトハンデが全車半分となっており、KEIHIN NSX CONCEPT-GTは25Kgのウェイトハンデで臨むこととなった。

 

10月31日(土)の予選日は朝から澄み渡る青空ながら空気はとても冷たく、気温12度、路面温度27度というコンディションの中ノックアウト方式による公式予選が行われた。

8位までがQ2に進出する事ができるQ1は塚越が担当した。

オンタイムの13時50分よりGT500クラスの15分間のQ1がスタートし、KEIHIN NSX CONCEPT-GTは周りのマシンより少し早めとなる残り8分30秒をきったところでコースインした。塚越は慎重かつ入念にタイヤを温めアタックに入った。タイムはトップから0.156秒差となる1’33.332で、見事2番手タイムを叩き出しQ2進出を果たした。

14時35分よりスタートしたQ2は武藤が担当。武藤もしっかりタイヤを温めアタックするも1’34.033で、翌日の決勝レースは8番グリッドからのスタートとなった。

 

11月1日(日)は事前の天気予報では雨の確立が高くなっていたが、当日の朝は曇っているものの雨は降っておらず、午前のフリー走行もドライコンディションの中行われた。

決勝レースは14時より1周のパレードラップが行われた後、フォーメーションラップを1周終え65周の決勝レースがスタートした。

スタートドライバーは武藤。タイヤが温まるのに時間がかかりオープニングラップで#6にパスされてしまい、ポジションを一つ落とし9位となる。しかし武藤は落ち着いてKEIHIN NSX CONCEPT-GTを操り14周目の第2ヘアピンで#6をパスし、8位にポジションを戻す。ここから武藤はさらに冷静な走りでトップ集団を上回るタイムを出しながら、翌周15周目1コーナーで#24をパスし7位に。続いて16周には#64もパスし6位となる。20周を過ぎピットイン最低周回数を過ぎた頃に3コーナーで雨がパラつき始める。しかし、まだコースが濡れるほどではなくピットインのタイミング、タイヤ選択にどのチームも慌てはじめる。そんな状況の中でも武藤は安定したタイムで周回を重ねていく。

37周目にピットインし迅速に給油、タイヤ交代を済ませ、塚越にドライバー交代しコースに戻った。塚越のペースは悪くないが、前を走る#19とのギャップは少し離れていた。少しずつギャップを縮めていたところ#19はスピンを喫し、5位にポジションを上げる。更に塚越の勢いは止まらず、周りより2秒ほど早いペースで猛追していく。58周目の1コーナーで#36をパスし4位浮上。あと1つポジションを上げれば表彰台獲得…。塚越のペースは良いものの、前車とは10秒以上のギャップがある。残り4周というあたりで再びサーキットに雨が降り出し、コース上はしっかりと濡れるほどとなった。そこから塚越のペースはさらに勢いを増し、周りより3秒くらい速いペースで走行を重ねていく。コントロールラインを通過する度に縮まるギャップ。64周目、前を走る#38はもう目の前。ファイナルラップを迎え2コーナーでインを捕らえそのまま3コーナーでパスし、最後の最後に大逆転となる3位表彰台を獲得した。

 

ここ数戦、苦戦を強いられるレースが続いており、どうにかして結果を残したかったオートポリス大会で、タイ大会以来となる表彰台を獲得できました。

残すは最終戦もてぎ大会。ノーウェイトでの戦いとなります。

何としてでも勝つ。強い想いをもって最終戦に臨みます。引き続きご声援の程宜しくお願いいたします。

 

金石監督

練習走行の走りはじめを広大にいってもらい車の状況を確認したところ、少しアンダーステアが強く出ており、その調整に時間を費やし、さらに赤旗中断もありなかなか思い通りにいきませんでした。後半にはかなり車も良いバランスになってきて、500クラス占有走行の時に広大がNEWタイヤでアタックしてくれましたが、ちょっとQ1突破は難しいかな、という状況でした。そんな中Q1を広大に行ってもらいましたが、車のバランスもすごく良くなったようで良いタイムを出してくれ、2位通過してくれました。Q2は英紀がいってくれたのですが、朝いろいろな状況もありなかなか車に乗る機会を与えてあげられず、練習走行で新品タイヤも使わせてあげられなかったので、結構厳しい予選になるとは思っていました。順位的には8位というタイムでしたが、チーム的にはよく頑張ってくれたなと思っています。

決勝日の朝のフリー走行から感触は良かったのですがちょっとトラブルがあったりし、リザルト的には良い順位ではありませんでしたが、ドライバー2人は車の状況は良いと言ってくれていて、オートポリスは結構荒れたレースになるので、うまくすれば表彰台も狙えるかもしれないと思っていました。

決勝レースのファーストスティントは英紀に担当してもらいましたが、最初6号車に引っかかっていましたが、その6号車を抜いたあとはトップより1、2秒速いペースで追い上げてくれ、6位まで上がってくれました。小雨が降り、ドライビングが難しい中良いペースでとても頑張ってくれたと思います。

ドライバー交代して広大に変わってから、後半スティントも途中で雨が強くなってきたりしたのですがレインタイヤに変えるまでもなく、いわゆる広大が得意な状況になってきたのでチームとしてもすごく期待して見ていました。そんな中でトップより2秒も3秒も速いペースでどんどん追い上げてくれ、見事3位表彰台まで追い上げてくれました。

今回、チーム一丸となって良いレースができたと思っています。今回の結果は最終戦に向けても良い弾みになると思いますのでこの流れを持続し優勝できるよう頑張りますので、応援宜しくお願いします。

 

 

塚越広大

予選から車の調子はすごく良くQ1を2番手で通過することが出来て、武藤さんに無事バトンを渡すことができ安心しました。

決勝は8番手からのスタートでしたが、前半に武藤さんが良いペースで走ってくれ車の調子が良いこともすごく分かったので、前半引っ張ることができて後半に良い状況で僕も走ることができました。少し雨がパラつく状況でしたがずっとプッシュし続けることが出来て、タイヤのマネージメントだけ少し考え最後まで追い上げることができました。

最終戦前によい感触でレースができたので、この流れで最終戦は「勝つ」ためにベストを尽くしたいと思います。

 

武藤英紀

Q1を広大が担当して2番手のタイムでQ2へバトンを繋いでくれました。それにも関わらず自分が順位を落とす形の8位で予選を終えてしまい、広大、チームに対して非常に申し訳ない、もっと前でスタートできたのにな、という悔しい気持ちがありました。

決勝では、スタートして冷えたタイヤで1台に先行を許してしまいましたが、そこからなんとか立て直し6番手まで順位を上げて広大にバトンを繋ぐことができました。

自分としては土曜日の予選の悔しさもあったので、なんとしても順位を上げてバトンを繋ぐ。それだけを考えて走っていました。最後に広大が雨が強くなる中、前の車をアグレッシブに抜いてきてくれ、すごく感動しました。3位という結果でレースを終えられたことは、すごく良かったと思います。最終戦もてぎに弾みをつけて、必ず勝てるよう頑張ります。

 

大神エンジニア

練習走行から車の仕上がりは良い雰囲気はあり、Q1は塚越選手が2番手で通過してくれました。午前中の練習走行で赤旗の中断が長かったりした為、武藤選手に十分な走行時間を取ることができずに、Q2のタイミングが初めてNEWタイヤを履くタイミングとなってしまい、うまくタイムを上げることができず8番手となりました。ただ、車自体の仕上がりは非常に良かったので、決勝レースが楽しみな展開でした。

決勝レースですが、武藤選手も塚越選手もすごく良いペースで走ってくれ、前の車がタイヤの問題だったり、雨が降ってきて路面状況が不安定でペースが上がらない中、2人とも他車よりも2秒くらい、コンディションが悪いときだと3~4秒くらい速いペースで走ってくれたお陰で3位表彰台を獲得する事ができました。

車の調子は非常に良くなってきているので最終戦に向けもう一歩煮詰めていきたいと思います。

応援宜しくお願いします。