レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2017 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/小暮卓史 #17

ROUND7 ブリラム・ユナイテッド・インターナショナルサーキット   Result : 3位

2017年10月8日(日)    天候 : 雨のち晴れ    コースコンディション : ウェット/ドライ

Round7 タイ決勝

2017年10月8日(日)
会場:チャーン・インターナショナル・サーキット(4.554km)
天候:雨のち晴れ
気温:30℃(15:00時点)  路面温度:36℃(15:00時点)
コースコンディション:ウェットのちドライ

 

8日(日)決勝日は、今年も約600名のケーヒン大応援団が駆けつけてくださり、この大勢の皆さまの前で何としてでも良い結果で終えたい・・・と全メンバーが強く想っていた。

 

前日の天候とは打って変わり、朝から強い日差しが降り注ぎサーキットサファリ、20分間のウォームアップ走行もドライコンディションで行われた。ドライでのセットを確認しつつ、決勝に向け士気を高めていった。

今回は塚越がスタートを担当する。グリッドに着き15時のスタートを待っていると、上空にあった怪しい黒い雲から雨粒が落ちてきて、一瞬でグリッドは濡れていった。一度雨は止んだものの再び強い雨が降り始め、グリッドでKEIHIN NSX-GTはウェットタイヤへ交換した。スタート5分前には雨は止み、日差しさえ射し始めた。セーフティカースタートとなり、3周目に本格的なスタートが切られた。塚越は安定したスタートを決めるも、タイヤが温まらず背後から追われる展開となる。しかし、8周目頃にはタイヤが温まり後続車を引き離していく。時間が経つにつれレコードラインは乾いていき、15周目にスリックタイヤへ履き替え再びコースに戻る。まだ若干滑る路面で塚越はタイヤを温めていくも、先にタイヤ交換していた#6にアウトラップでパスされてしまう。ポジションは4位となるも、ペースは良く挽回を狙っていく。

コースコンディション、いつ変わるか分からない天候、複雑な状況が入り混じる中、チームは状況を見極めていく。40周目にピットインし、ドライバー交代、給油、タイヤ交換をミスなく終え、マシンをコースに送る。小暮は残り26周で1台でも多くパスしようと落ち着いて周回を重ねていく。しかし前を走るライバルとは少し距離があり、4位のまま残り5周となった。ステアリングを握る小暮も、ピットで見守る塚越、チームスタッフ一同も最後まで諦めていなかったその時・・・。残り2周のところで3位を走っていたライバルマシンがスロー走行し、KEIHIN NSX-GTはそのマシンをパスし3位に浮上した。そのままチェッカーを受け、KEIHIN REAL RACINGは見事3位表彰台を獲得した。

 

ここ3戦不運が続き、消化できない気持ちを抱えながらも、「必ず結果を残す」と強い想いで臨んだ今大会。今年もたくさんのケーヒン大応援団の皆さまにサーキットまで来て頂き、またどんな状況でもチームを信じてくれ応援し続けてくださった日本のケーヒンの皆さま、ファンの皆さまのお陰で3位を獲得することができました。本当にありがとうございます。
早いもので、残すところあと1戦となりました。
最終戦はノーウェイト。この一年で培った諦めない力、3戦分の悔しさを全て出し切れるようにしたいと思います。
引き続き応援宜しくお願いします。

 

<金石監督>
フリー走行から車のバランスは悪くなさそうで、走り出しから良い感触で走れていました。
Q1は小暮に行ってもらい、濡れた路面から乾いた路面になっていく難しい状況ながら、レインタイヤでQ1を突破してくれました。その後、広大がQ2で3番手を獲得してくれ、流れは良さそうな感じがありました。日曜日のフリー走行に向けセットを変えてみたのですが、それはあまり良くなく、戻す方向でセッティングを進めていったところ、車の状況は良くなりその状態で決勝に挑みました。決勝スタート前に大雨が降ってきて、ウェットコンディションからのスタートとなりました。スタートドライバーは広大に行ってもらい難しい状況の中、粘ってくれて3番手を走ってくれていましたが、ドライコンディションになるにつれ車のバランスもあまり良くなく4番手で小暮に交代となりました。展開としてはすごく苦しいレースだったのですが、二人ともすごく粘って頑張ってくれた結果、他マシンのトラブルもあり3番手となり、表彰台に上がることができました。
ドライバー2人にとってはすごく厳しいレースだったと思うのですが、ケーヒンさんの大応援団の前で表彰台に上がれたことはチームとしては有難かったです。これで、流れが少し良い方向に変えられたと思うので最終戦のもてぎでは優勝して今シーズンを締めくくりたいと思います。
たくさんの応援ありがとうございました。

 

<塚越広大>
今年もレース前にケーヒンさんの工場訪問があり、初めてのチェンマイやバンコク、アユタヤと拠点を訪問させて頂きました。更に、今回もたくさんの応援団も来てくれるということで、僕達としてはなんとしてでも結果を残そうと思いレースに臨みました。
僕が担当したQ2では路面が乾いてきましたが所々水が残っているところもある中、全車スリックタイヤでの予選となりました。僕としてはできる限りのアタックをすることが出来、タイヤの状況からしてもう少し乾いてくれていたら逆転のチャンスもあったかと思うんですが、あの状況では精一杯だったかなと思います。
3位からのスタートとなり、前回の鈴鹿に続いてスタートドライバーを担当し、最初タイヤのウォームアップが悪く、前との差も開いてしまい後ろからも迫られていましたがウォームアップしてからはペースも良くなり、前との差も詰めていくことができました。スリックタイヤに交換してからは、自力のペースとしてはあまり速くなく300クラスマシンの処理などでうまく対処しながら4番手を走っていました。小暮さんに変わってからもずっと4番手キープでしたが、最後に前を走っていたマシンのトラブルによって結果的に3位表彰台でタイラウンドを終えました。
本来であれば優勝を目指していたので全てが満足という訳ではないのですが、菅生、富士、鈴鹿と悪いレースがあった中で、今回はあの位置でしっかりレースが出来たから最後あの様なチャンスが巡ってきたと思うので、純粋に喜びたいと思います。最終戦に向けては、これで少し気持ちとしては楽になったので、ノーウェイトでの最終戦は優勝して最後を締めくくれるようチーム一丸となって頑張りたいと思います。

 

<小暮卓史>
自分が担当したQ1では5番手となり、Q2の塚越選手に繋ぐことが出来ました。結果的に予選は3番手となり、決勝に向けてはすごく良い形で挑むことができました。決勝は不安定な天候で決して楽な展開ではなかったのですが、塚越選手が良い順位をキープしてくれバトンを渡してもらいました。久しぶりに後半スティントを担当しましたが、なんとか粘りの走りで周りの状況もあって3番手になれ、ケーヒン応援団の皆さまが600名も来て頂いていた中で表彰台に上がれたことはすごく良かったと思いますし、最終戦もてぎに向けすごく良い流れを作れたのではないかと思います。
最終戦も頑張ります。

 

<田坂エンジニア>
前回の鈴鹿は走り出しに少し手間取って、そこから修正を加えていって・・・という感じでしたが、今回はその反省も含め、走り出しからある程度のパフォーマンスは出せたと思います。ただし、天候が雨が降った後だったり、路面が濡れていたり乾いたりとコンディションに翻弄されバタバタしちゃったかなと思っています。予選は0.1秒足らずに3番手となり、悔しさは残っています。車の修正をして日曜日のフリー走行を走りましたが、ちょっと芳しくないぞ、という事で決勝に向け高い次元でトライandエラーを繰り返しセッティングをツメていきました。決勝に関しては3位を獲れましたが狙っていたところはそこでは無かったので、正直、個人的には物足りないと感じています。なので、結論から言えば・・・
次戦は倍返しだ!!!!!