レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2018 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/小暮卓史 #17

ROUND4 ブリラム・ユナイテッド・インターナショナルサーキット   Result : 7位

2018年7月1日(日)    天候 : 晴れ    コースコンディション : ドライ

Round4 タイ決勝

2018年7月1日(日)
会場:チャーン・インターナショナル・サーキット(4.554km)
天候:晴れ
気温:32℃(スタート時点)  路面温度:47℃(スタート時点)
コースコンディション:ドライ

 

シリーズ唯一の海外ラウンドとなる2018 AUTOBACS SUPER GT第4戦「Chang SUPER GT RACE」が6月30日、7月1日に開催された。
6月のタイは雨季の入りとの事で、サーキットに入るまでの道中では局所的なスコールに遭遇し、金曜日の設営日も日中は全く雨の気配が無かったが夕方に突然の大雨となり、翌日からの予選・決勝の天候も心配された。

 

約1か月半ぶりの走行となった6月30日(土)の午前のフリー走行だったが、KEIHIN NSX-GTは序盤からトラブルに見舞われなかなか走行メニューをこなすことができず、フリー走行は15番手となり予選に向けて不安が残るセッションとなった。

 

公式予選前に雨が降り始め、コースは一気にウェット状態となった。コース状況の確認の為、予選は15分遅れでGT300クラスからスタートしGT500クラスのQ1は15時35分からとなった。Q1担当は小暮。予選開始と同時にウェットタイヤでコースインしアタックに入ろうとするが、コースの路面状況は徐々に変化していきスリックタイヤに交換するマシンも出てくる。絶妙な判断でKEIHIN NSX-GTもスリックタイヤに履き替え、小暮は再びコースに戻る。完璧には乾ききっていない路面で小暮は巧みにタイヤを温め、最後のアタックで3番手タイムとなる1’27.651を更新し見事Q1突破となった。
続くQ2は塚越が担当する。スリックタイヤを装着し、Q2開始と共にコースインする。塚越も完璧なアタックでコースレコードとなる1’23.458のタイムをたたき出す。最終アタックで他車にタイムを更新されたものの、フロントローとなる2番グリッドを獲得した。

 

決勝日の7月1日(日)は、すっかり恒例となったケーヒン大応援団の皆さまが会場に駆けつけて下さり、約600名の大歓声の中決勝レースのスタートを待つ。
公式スケジュール通り、15時より1周のフォーメーションラップを終え、66周の決勝レースが始まった。
スタートドライバーは小暮。オープニングラップで1台にパスされてしまい3番手となる。12周目にはライバル4台とのバトルとなり小暮は攻防するも、14周目に5番手となる。タイヤが厳しい中、小暮は粘りの走りを続けるが24周目には10番手までポジションを落としてしまう。25周目にピットインし、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を済ませ14番手でコースに戻る。残り41周。前日とは打って変わって灼熱の気温と路温の中、塚越はタイヤマネージメントをしながら集中力を切らさず走る。周回を重ね他車もピットインしていき、39周目には11番手を走行する。50周目最終コーナーで他車がバトルしている隙をついて51周目に10番手、さらに翌周1台をパスし9番手となる。塚越はベストラップを更新した57周目にも1台のマシンをパスし残り10周の時点で8番手を走行する。ファイナルラップで前を走るマシンがストップした為、7位でチェッカーフラッグを受けた。

 

予選結果からすると表彰台を獲得したかったので悔しさが残りますが、ノーポイントとなった2戦の流れを払拭し後半戦に繋がる闘いが出来たと思います。
次戦は50Kgのウェイトハンデを積み最も重い状態でライバルと戦うことになりますが、レース距離が800Kmで長丁場のレースとなりますのでランキング上位に浮上できるよう、チーム一丸となり戦って参ります。
応援宜しくお願いします。

 

 

金石監督
前戦の鈴鹿大会も調子が悪くは無かったのですが、改善しなくてはいけない部分があったので車のセッティングを大幅に変えてきました。それがフリー走行では上手くいかず、ドライバー2人も苦戦するような形になってしまいました。予選に向けては車を元の状態に戻しQ1を小暮に行ってもらい、フリー走行のイメージや、直前に雨が降り難しい状況でしたが3番手でQ1を通過してくれました。Q2に向けてセッティングをアジャストして広大に行ってもらいましたが、良いアタックを決めてくれフロントローを獲得することができました。決勝日のウォームアップ走行ではそんなに調子は悪くなさそうだったんですが、いざレースがスタートしてみるとタイヤが厳しかったようで、小暮に行ってもらったファーストスティントではタイヤにブリスター(タイヤの温度が上昇しすぎて内部が沸騰、タイヤ表面が膨れ上がったり気泡ができたりすること。)ができて、タイヤがもたない状態となってしまいました。違うタイヤに履き替え、広大にはリアタイヤのケアもしてもらいながら粘りのレースで7位となりました。2番手スタートから考えると大きなポイントを獲得したかったですが、まずはポイントが獲れたことは良かったかなと思います。
次の富士は50Kgのウェイトを積んだ状態で挑まなくてはならなくなりましたが、粘り強いレースをし、シリーズもまだ狙える位置にいるので仕切り直して一から頑張りたいと思います。
タイの皆さま、そして日本からもたくさんの応援ありがとうございました。

 

 

塚越広大
フリー走行の初めに少しトラブルがあり時間をロスし、短い走行時間の中で自分自身も感触を上手くつかめないままフリー走行が終わってしまい、ちょっと不安の残る出だしでした。担当したQ2は少し自信が無いなかアタックしたのですが、最初のアタックで上手くタイムを出すことができ、決勝に向けて良い位置からスタートすることが出来たかなと思います。
決勝レースはタイヤのコンディション的にどんどん厳しくなってしまい、タイヤの問題で予定より早いピットのタイミングとなりました。長いスティントの中でペースはもっと上げたかったのですが、何回かのバトルの中でポジションを上げられ最終的には7位でゴールすることができ、ポイントは獲ることができました。
タイラウンドはケーヒンさんの大応援団も来てくれますし、良いポジションからのスタートだったので表彰台は獲って帰りたかったですが、思うようなレースになりませんでした。次戦は長いレースになりますが、まとまったポイントを重ねてチャンピオン争いをしっかり出来るよう臨みたいと思います。

 

 

小暮卓史
フリー走行では調子が悪く予選は厳しい感じがしていたのですが、車のセッティングを変え予選に臨んだところかなり良くなり、僕は3番手でQ1を通過できましたし、塚越選手はポールポジションも狙える状態での2番手とのことで、決勝には期待がもてました。
決勝レースはスタートを担当したのですが、想像以上に厳しい展開となり自分自身驚きました。はじめは辛うじて付いていけたのですが、途中からタイヤの状態や色々な状況が重なりどんどん抜かれてしまい、すごく悔しい展開となってしまいました。塚越選手に交代してから少しずつ挽回してくれ、ポイントを獲得できたことは良かったかなと思います。
次戦の富士ではまた良いレースが出来るよう、自分自身しっかり準備したいと思います。
応援ありがとうございました。

 

 

1 39 H.コバライネン 35Pt
100  山本尚貴/ジェンソン・バトン 32Pt 
3 23 松田次生/R.クインタレッリ  31Pt 
4 6 大嶋 和也/F.ローゼンクヴィスト 29Pt
1 平川亮/N.キャシディ  29Pt 
38 立川祐路/石浦宏明  26Pt 
17 塚越広大/小暮卓史  25Pt