レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2019 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/ベルトラン・バゲット #17

ROUND6 オートポリス   Result : 2位

2019年9月8日(日)    天候 : 曇り/雨    コースコンディション : ドライ/ウェット

Round6 オートポリス決勝

2019年9月8日(日)

会場:オートポリス(4.674km)

天候:曇り/雨

気温:27℃(14:30時点) 路面温度:33℃(14:30時点)

コースコンディション:ドライ/ウェット

 

9月8日(日)決勝日も朝は日差しの強さを感じるほど暑く、予選でポールポジションを獲得した両ドライバーは朝からトークショーなどで忙しいながらも、程よい緊張感の中、決勝日初めての走行となるウォームアップ走行に臨んだ。マシンの調子は前日に続き好調でトップタイムをマークしていた中、一気にピット内に緊張が走る。バゲットからマシントラブルが発生したと無線が入ったと同時にモニターにはコースサイドに停まるKEIHIN NSX-GTの映像が映し出される。マシンはピットに戻ってきたが、グリッドに着くためのピットレーンクローズまで残り時間20分弱しかない。メカニックは懸命且つ冷静にトラブル修復に努め、無事時間内にマシンを修復させることができた。KEIHIN NSX-GTはグリッドに無事着くことができ、決勝レースのスタートを刻一刻と待った。

14時30分よりパレードラップ、フォーメーションラップと続き、ついに65周のレースがスタートした。スタートドライバーは塚越。1コーナーで#8の先行を許すも、すぐにパスしトップでオープニングラップを終える。KEIHIN NSX-GTはすいすいと後続とのギャップを築いていくが、早くも3周目にクラッシュ車両が発生しセーフティカーが導入される。セーフティカーランは6周目まで続き、7周目にリスタートが切られる。塚越は改めてギャップを築くべくマシンを走らせ10周が終わったころには7秒、19周目には9秒以上のギャップを築く。その頃から1コーナー辺りで雨が降り始める。まだ雨は本降りではないものの、コースの一部ではマシンコントロールが難しい状況の中、塚越はギャップをキープしたまま周回を重ね34周目にピットインする。バゲットにドライバー交代し、給油、スリックタイヤへ交換し、再びコースに戻る。しかし雨脚は強くなり始め、スピンした車両が発生した為35周目に再びセーフティカーが入る。41周目にリスタートがきられるもスリックタイヤでの走行は困難と判断し42周目に再びピットインしレインタイヤに交換し5位でコースに戻る。その後すぐに3回目のセーフティカーが入り、50周目にリスタートとなる。残り周回数15周。バゲットは51周目に#19をパスし3位にポジションを上げる。更に翌周#38もパスし2位となる。前を走るトップとの差は約14秒。バゲットは目を見張るラップタイムでトップとの差を詰めていくも僅か届かず2位でチェッカーフラッグを受けた。

 

今季初となる表彰台獲得。すごく嬉しいはずなのに、すごく悔しい気持ちが拭えないのは確かです。ただ、決勝レース直前のトラブル、目まぐるしく変わっていった天候、セーフティカーのタイミング、様々なことが少しずつ重なり合い、チームとして粘り抜いた強さの結晶となる「2位」だと感じています。絶対的な速さは証明できた。次戦菅生大会へ気持ちを切り替え、KEIHIN REAL RACINGらしい逞しいレースを展開できるよう、チーム一丸となって参ります。

必ず表彰台の一番高いところに立ってみせますので、皆さまこれからも応援宜しくお願いします。

 

 

<監督 金石勝智>

フリー走行では、最初少しアンダーステアというコメントでしたがセッティングで合わせることが出来、タイヤのチョイスも行いながら時間内にマシンを良い状態までもっていけました。また、500クラス単独の10分間の走行はバゲットがトップタイムで終えてくれ、予選に向けて良い雰囲気を掴むことができました。予選ではQ1をバゲットに担当してもらい、2番手とのタイム差を広げたトップタイムで帰ってきてくれたので、Q2を担当する広大にとっては良い緊張感の中で挑むQ2となりました。Q2でも後続に0.7秒の差をつけたぶっちぎりのポールを獲ってくれました。土曜日の全セッションでトップタイムをマークすることができ、すごく良い流れを掴めたと思いました。

決勝前のウォームアップ走行で電気系のトラブルが発生してしまい、少し不運な事態が起こってしまいましたが無事にグリッドにつくことができ安心しました。レースがスタートし広大はマージンを稼ぎながらもタイヤのピックアップなどもあり、簡単なトップキープとはならない中、着実にポジションを守ってくれました。バゲットに変わってから天候の変化が大きく濡れたコンディションの中スリックタイヤで耐えて走ってくれましたが、更に雨が増えた為予定外のピットイン、タイヤ交換となりました。しかしセーフティカーが入ったタイミングが味方してくれ、ダメージは最小限で抑えることができました。トップとのギャップが15秒以上あった状況からとてもタフなレースをしてくれギャップを3秒まで縮めてくれましたが追い上げとはならず2位でチェッカーを受けました。

今回は優勝できると思っていましたが、結果としてはまとまらなかったですがチームとしては懸命に耐えてくれたかなと思います。そして次戦菅生に向けても良い流れを掴めたと思うので、この2位の悔しさをバネにして菅生では必ず優勝したいと思います。

 

 

<塚越広大>

フリー走行からすごく調子も良くバゲット選手がフリー走行でもトップタイムをマークしてくれ、Q1もトップタイムで通過してくれました。良いプレッシャーを感じならQ2に臨み車の調子も本当に良く、自信を持って攻めることができ、結果2位に大きなタイム差をつけポールポジションを獲得することが出来ました。

決勝前のウォームアップ走行の時にトラブルが発生しコース上にストップしてしまいましたが、すぐに修復作業を進めてグリッドに無事着くことができ、レースにも参戦することができました。今回スタートドライバーを担当させてもらい、ピックアップの問題などいろいろあったので出来る限りギャップを作りたいと思い、前半から無理しない程度にタイヤを労りながら後ろとのギャップを広げていきました。途中300クラスを抜いたりするのにペースが悪くなるタイミングもありましたが、ギャップを上手く使いながらレースを進めていきました。レース中盤に差し掛かったあたりで雨が降り始め、しかも部分的に1コーナーだけが濡れているという状況でまだレインタイヤに替えるほどではなかったので、出来る限りスティントを引っ張り走りました。そんな中、雨脚が強まりストップ車両も出てセーフティカーが出るのではないかというタイミングでピットインし、ドライバー交代しました。交代後、バゲット選手がスリックタイヤでコースに戻りましたが更に雨が増えたこともありスリックタイヤでは無理と判断しレインタイヤに交換しました。再びセーフティカーが出てリスタートした際、前を走るスリックタイヤのマシンが遅かったので、その間にトップ車両には逃げられてしまいましたが、バゲット選手が追い上げてくれトップには届きませんでしたが、今回は2位でレースを終えました。正直、今回は勝てる展開、勝てるレースだったという気持ちがありますが、途中のレース展開や不安定な天候の中チーム一丸となり強さをみせられたのではないかなと思います。僕も、バゲット選手も共に速さをみせられた良いレースウィークだったと思うので、今回取り逃がした成績は菅生で勝てるようにチームとまたしっかり準備をしていきたいと思います。

 

 

 

<ベルトラン・バゲット>

とてもよい週末でした。マシンは公式練習、Q1、Q2、ウォームアップ走行と全てのセッションで1位を獲得し、満足のいくマシンに仕上がっていましたが、決勝レースだけ1位を獲得できませんでした。

僕らのマシンはとても速くて、Q1で満足のできる走りをみせることができました。その後、微調整をして挑んだQ2で広大が素晴らしい走りをみせてくれて、ポールポジションを獲得しました。この週末は確かな満足が得られる良いマシンに仕上がっていました。

 

決勝レースは広大からスタートしました。広大はスタート直後から後続車両とのギャップを作り速さをみせくれましたが、セーフティカーが数回導入されたため、その都度ギャップが埋まったり広がったりを繰り返すこととなりました。

第2スティントは僕が担当しました。ピットインの少し前に雨が降りはじめましたが、スリックタイヤのままで走行を続ける決断をしてピットアウトしました。その後、雨は強く降りはじめてしまい、スリックタイヤで走行することは不可能であると判断して、2度目のピットインでタイヤをウェットタイヤに履き替えました。直後にSCが導入されましたので、2度目のピットインは正しい判断だったと思います。再スタート直後のローリングラップは、僕の前がスリックタイヤ車両であったため、ウェットタイヤの先頭とスリックタイヤの後続車とのギャップはどんどん広がっていきました。ウェットタイヤを履いていた僕は、ただ後ろでギャップが広がっていくのをみながら、待つことしかできませんでした。マシンはウェットタイヤでもとても速かったので、先頭とのギャップを広げていた前車がいなくなると、さらに追い上げることができました。その後、雨は止みファイナルラップまでタイヤを労わりながら1位とのギャップを縮め続けましたが、ウェットタイヤはどんどん厳しい状態になっていき、それ以上のプッシュを続けることはできず、2位でチェッカーを受けました。

表彰台にのることができましたが、マシンは完璧で優勝できるレースだったと思うとやはり残念に思います。とはいえ、2位を前向きに受け止めて、次の菅生レースで頑張りたいと思います。