レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2020 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/ベルトラン・バゲット #17

ROUND1 富士スピードウェイ   Result : DNF

2020年7月19日(日)    天候 : くもり    コースコンディション : ドライ

Round1 富士スピードウェイ決勝

2020年7月19日(日)

会場:富士スピードウェイ(4.563km)

天候:曇り

気温/路面温度 開始:26度/39度>中盤:26度/39度>終盤:26度/34度

コンディション:ドライ

 

新型コロナウイルスの影響でSUPER GTも約3か月間開催が延期となり、スケジュールの大幅な変更がありながらも、待ちに待った2020 AUTOBACS SUPER GT第1戦「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」を富士スピードウェイで迎えた。

改めて開催に向けご尽力いただいた関係各位にこの場で御礼申し上げます。

 

今大会は変則的なレースフォーマットとなり18日(土)16時より公式練習が行われる予定だったが、開始目前にしてサーキットは深い霧に包まれスタートがディレイとなった。少し霧がおさまってきた17時15分よりセッションがスタート。先日の富士公式テストに参加出来なかったバゲットは約4か月ぶりの走行となる。慎重にマシンの感触を確かめながら、塚越と共に翌日の予選・決勝に向けセットアップを進めていった。

 

19日(日)は10時03分よりGT500クラスのQ1がスタートした。KEIHIN NSX-GTの担当は塚越。コースオープンと同時にコースインし、入念にタイヤを温める。タイムを少しずつ刻んでいき、4周目に1’27.421を出す。まだアタック中のマシンもあったが、チェッカーが振られなんとかQ1は突破出来たかと思った矢先、タイムを上回れてしまい9位となりQ2進出は叶わなかった。

 

予選終了後から慌ただしく時間が過ぎ、15時に決勝がスタートした。スタートドライバーはバゲットが担当する。バゲットは素晴らしいスタートを決め、オープニングラップでポジションを一つ上げる。すると後方でのアクシデントにより2周目にSCが導入される。SCは5周目まで続き6周目に再スタートがきられた。バゲットはここでも落ち着いたスタートを決め、この周に#39をパスし7位となる。更に翌7周目1コーナーで#16をパスし6位までポジションをあげる。前方でバトルが繰り広げられている隙にKEIHIN NSX-GTは少しずつギャップを縮めていく。17周目あたりから#8との接戦が続くが、なかなかパスすることができずチームは予定より早い25周目にピットインすることを判断する。前を走っていた#8も同じタイミングでのピットインとなり、いつも以上に緊張が走るピット作業。ミスなく給油、タイヤ交換を行い塚越にドライバー交代するも僅かな差で#8に先行を許す。しかしアウトラップから塚越はプッシュし27周目に#8を捕らえ実質5位となる。マシンの調子は良さそうで、塚越は良いペースで周回を重ねる。実質ターゲットの#38がピットアウトしたタイミングでストレート上に見えるKEIHIN NSX-GT。タイヤが温まっているので危なげなく#38をパスした瞬間、悲痛な無線が入る。エンジンアラームが点灯してしまい、KEIHIN NSX-GTはマシンを停めることとなった。

 

ようやく開幕したSUPER GTで華々しい開幕戦とするべく臨みましたが、望んでいない結果となりチーム一同悔しい気持ちでいっぱいです。ただこの悔しさは我々だけではなく、応援して下さった皆様も一緒だと痛感しております。皆さまの期待に対ししっかり結果でお応えできるよう、第2戦富士に向け気持ちを切り替えて参ります。

 

 


<監督 金石勝智>

公式練習でうまく調整しきれず、不安を残した中で予選を迎えました。セットを変更し予選に臨みましたが、変更が悪い方向に向かってしまいアンダーステアが強い車となり広大にQ1を担当してもらいましたが9位でQ1落ちとなってしまいました。

決勝レースではバゲットが良いスタートを決めてくれポジションをあげていき、8号車に詰まったタイミングでピットインしました。広大に代わってからもアウトラップからポジションをあげポディウムを狙えそうな勢いがあったのですが、エンジンのアラームが点いてしまい安全性の為エンジンをストップせざるを得ませんでした。

かなり悔しいレースとなりましたが、レース自体はドライバー・チームスタッフが頑張り良いレースが出来ていたので、それを次の富士に生かしたいと思います。

次戦に期待してください。

 

<塚越広大>

予選はQ1を担当しました。前日の公式練習から変更したセットアップが思うように上手くいかずちょっと悪い方向にいってしまい、僅差の中Q2に進むことが出来ませんでした。

9番手からのスタートでしたが、スタートでバゲット選手が良い展開でポジションをあげていく中、予定より少し早めでしたが8号車に合わせてピットインしドライバー交代しました。アウトラップも良い感じでポジションをあげながら走れていたのですが、これからという時にエンジンのアラームが出てしまい、走行を続行することが難しそうなアラームだったので車を停めました。

恐らくポディウムを争える展開には持っていけていたと思うので、非常に残念な開幕戦になってしまいました。予選が課題ではありますが、決勝のペースは本当に良かったので次戦の富士では課題を克服し勝つためにチームと準備して臨みます。

 

<ベルトラン・バゲット>

決勝は9番グリッドから間違いなく良いスタートを切ることができ、すぐに1台を捕らえることができました。タイヤのフィーリングがとても良かったのでレースペースもよく、さらに2台の車両をパスすることができました。

そのあと前を行く車両の後ろにつきましたが、なかなか抜き去ることができなくなり、そこですぐにピットインすることに決めました。これはとても良い判断だったと思います。そしてピット作業もとても素晴らしかったです。

ピットインの後、広大が前車両をパスし順位をあげましたが残念ながらトラブルが発生し、マシンを止めてリタイヤすることとなってしまいました。

表彰台に乗ることができると思っていたので、本当に残念です。しかし、予選を攻略できれば、マシンの決勝レーススピードは良かったと思うので、次のレースは期待できると思っています。