ROUND4 ツインリンクもてぎ Result : 1位
2020年9月13日(日) 天候 : 曇り コースコンディション : ドライ
Round4 ツインリンクもてぎ決勝
2020年9月12日(土)予選
天候:曇り/雨 コース:Q1ドライ、Q2ウエット
気温/路面温度:Q1開始25℃/29℃、Q2開始26℃/29℃、Q2終了25℃/28℃
前戦ピット作業ミスで悔しい結果となったKEIHIN REAL RACINGだったが、改めて初心に戻り堅実に準備を重ね、今大会に臨んだ。
第3戦まで終え、ウェイトハンディ46Kgを積むKEIHIN NSX-GT。ツインリンクもてぎで戦うには厳しいウェイトハンディだが、一つでも上位でフィニッシュしチャンピオンシップを優位に戦えるよう大切な1戦に位置付けていた。
公式予選が行われた12日(土)は雨が降ったり止んだりの、何とも嫌な天候となった。
GT300クラスの予選で赤旗中断があった影響で、8分遅れの15時11分よりGT500クラスのQ1がスタートして。担当ドライバーはベルトラン・バゲット。300クラスの予選中も雨が降ったり止んだりを繰り返しコースコンディションもどんどん変化していく中、500クラスの予選が始まるタイミングでは雨が止んだ。KEIHIN NSX-GTはスリックタイヤを選択し、コースオープンと同時にコースインした。雨で冷えている路面でバゲットはしっかりタイヤを温め4周目にベストタイムを更新し、3番手で見事Q1を通過した。
続くQ2は塚越広大が担当する。Q1同様なんともいえない空模様のなか、コースオープンと同時にスリックタイヤでコースインする。しかし雨脚が強まってきてコースは次第に雨で濡れていき、スリックタイヤで走るのは難しい状況となる。塚越とチームの迅速な判断によりすぐにピットイン。レインタイヤに履き替えコースに戻る。残り僅かな時間の中で少しのミスも許されない状況の中、塚越は完璧なアタックを決め0.2秒の僅差でポールポジションは逃したものの、決勝グリッドはフロントローとなる2位を獲得した。
2020年9月13日(日)決勝
天候:曇り コース:ドライ
気温/路面温度:開始:27度/34度>中盤:27度/33度>終盤:24度/29度
決勝日は朝から好天に恵まれ、サーキットには9月と思えない日差しが降り注いだが、11時40分からのウォームアップが始まると少し薄暗い雲が上空を覆うようになった。グリッドにレインタイヤも用意するも、ドライコンディションでスタートを切ることができた。決勝レーススタートは13時。スタートドライバーはバゲットが務める。
バゲットは危なげなくスタートを決め、トップを走る#38の背後にぴったりと着く。序盤から数周にわたり手に汗握る猛追の走りをみせ、ついに8周目300クラスに詰まった#38を見事パスする。そこからバゲットは更にギャップを広げるべく快走していく。しかし10周目に他車のクラッシュの為セーフティカーが導入される。15周目にリスタートがきられたが、バゲットは抜群なスタートをきめ再び引き離しにかかる。25周目にピットインし、塚越にドライバー交代、ピット作業を済ませ3位でコースに復帰する。その2周後にピットインした#38に一時先行されるもアウトラップのライバルを塚越はすんなりとパスして再びトップとなる。ライバルたちより速いラップタイムで周回を重ね、約9秒のギャップを築いた46周目に2度目のセーフティカーが導入されることとなってしまう。せっかくのギャップがリセットされてしまい、51周目に緊張のリスタートとなったがKEIHIN NSX-GTは強いオーラを放ちながら再び独走していく。その後も後車をまったく寄せ付けず63周をキラキラと走り切り、今季2度目の優勝を飾った。
第4戦目にして2度目の優勝を収めることができ、とにかく嬉しく思っています。私たちはレースで勝つことが本当に難しいことを知っているし、チェッカーを受けるまで何が起こるか分からないということも経験しています。だからこそ、今回の優勝も特別なものだと感じています。ドライバーランキングもトップに浮上し、次戦からは後半戦に入ります。この流れをキープし次戦以降に臨みます。応援宜しくお願いします。
<監督 金石勝智>
フリー走行は雨が降ったり止んだりした影響で難しい路面でのスタートなりました。少しアンダーステアぎみだったようなので、Q1に向けてアンダーステアを解消する為にセッティングを施しました。そのセッティングがうまくいきQ1を突破してくれました。Q2では予選中にコンディションが変わっていき非常に難しい予選となりましたが、広大が良いアタックをしてくれセカンドポジションを獲得できました。ウェイトが重たい車の状況で2人のドライバーが素晴らしい仕事をしてくれました。決勝前のウォームアップ走行でもフィーリングが良く、決勝レースも戦える感触を得ていました。最初のスティントでバゲットがトップ車両に食らいついてくれトップに立て、トップのまま広大にバトンを渡してくれました。広大も安定した走りで長い周回を頑張ってくれ2勝目を挙げることができました。
ドライバー、チーム、Honda様、ケーヒン様、パートナー様、ファンの皆さま、皆のお陰だと思っております。残り4戦もシリーズチャンピオン目指して戦っていきますので、応援宜しくお願いします。
<塚越広大>
フリー走行ではコンディションが安定しない中でレインタイヤの評価を行いましたが、タイヤがマッチングしなかったり自分自身もコースアウトしてしまい慌ただしいフリー走行となりました。ただ、車のセットアップ自体はすごく信頼できるものがあったので、信じて予選に臨みました。予選も午前と同じくコンディションが安定していませんでしたが、バゲットがQ1を3番手で通過してくれました。Q2では予選中にスリックタイヤからレインタイヤに変える難しい予選となりポールを獲れず残念でしたが、0.2秒差の2番手ということで決勝に向けては良いポジションからのスタートとなりました。
決勝ではバゲットが38号車を追いかける展開でしたが、本当にすごいオーバーテイクでトップに立ってギャップを作った状態で戻ってきてくれました。ドライバー交代してからは少しでもギャップを築けるようにプッシュし続けました。セーフティカーが入ってしまいましたが、車の調子が本当に良かったのでリスタート後も車を信じてプッシュすることが出来ました。
正直なところ、今大会はウェイトハンディ的に厳しいレースになるのではないかと予想していましたがそれに反して車の調子がとても良く、僕達ドライバーも良い走りをすることが出来ました。お陰で2勝目を挙げることができ、ランキングもトップに立つことができました。チャンピオンを獲る為にまだまだ精一杯走りたいと思いますので、これから更に強いチームになって次戦富士でも多くのポイントを獲れるように頑張ります。