レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2020 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/ベルトラン・バゲット #17

ROUND5 富士スピードウェイ   Result : 10位

2020年10月4日(日)    天候 : 曇り    コースコンディション : ドライ

Round5 富士スピードウェイ決勝

・2020年10月3日(土)予選

天候:曇り  コース:ドライ

気温/路面温度:21℃/30℃

 

前半4戦を終え、KEIHIN REAL RACINGは2勝を収めドライバーランキングトップで後半戦に突入することとなった。それによりウェイトハンデ86Kgとなり、レギュレーションにより燃料リストリクターが3ランクダウン+36Kgのウェイトを積んだ非常に厳しい状態で臨む。

 

今大会より観客の皆さまを動員しての大会となり、今まで通りとはいかないがファンの方々がサーキットで声援を送ってくださることに胸が熱くなる。

秋晴れの富士スピードウェイで9時15分より公式練習がスタートし、予選に向けてセットを確認するKEIHIN NSX-GTだが、やはりハンデが阻み想像以上に思うような走りをすることが出来ない。500クラス占有走行を塚越がアタックするが15番手で終了する。

15時33分よりGT500クラスの公式予選Q1がスタートし、塚越がステアリングを握る。7分30秒のタイミングでピットアウトし、午前より少し路温が下がったコースへコースインする。しっかりとタイヤを温めアタックに入りミスなく1周まとめきるも1’29.688で15番手タイムとなり悔しいQ1敗退となった。


・2020年10月4日(日)決勝

天候:曇り    コース: ドライ

気温/路面温度:開始:22度/29度>中盤:21度/29度>終盤:21度/25度

 

13時30分よりフォーメーションラップがスタートし、スタートドライバーはバゲットが担当した。スタート直後に前を走るマシンにアクシデントがあり、バゲットはうまく回避しポジションを11位に上げる。翌周にSCが入り5周目にレースがリスタートされる。ハンデが厳しいなかでバゲットは巧みに走るも10周目には13位までポジションを落としてしまう。他車のペナルティや着実に1台ずつパスしていき10位になった25周目あたりから他車のピットインが始まっていく。KEIHIN NSX-GTも27周目にピットインし作業を終え10位でコースに復帰する。塚越に代わってからもペースを上げ他車をパスすることが難しく、耐え忍ぶ周回が続く。KEIHIN NSX-GTは12位で残り10周を迎えたが、59周目に他車のアクシデントにより11位、更に残り3周のタイミングでも他車がピットインしポジションを1つ上げ、1ポイント獲得となる10位でチェッカフラッグを受けた。

 

今大会は想像以上のハンデの苦しさにもどかしさを感じる週末となりましたが、諦めず戦うことにより貴重な1ポイントを獲得することが出来ました。この1ポイントがきっとシリーズチャンピオンを争う上で大切なポイントになると信じています。

次戦鈴鹿も厳しい1戦になりますが、まだまだ強くなるためにしっかり準備をして参ります。


【監督 金石勝智】

フリー走行で車のセッティングを行いウェイトハンデだけが理由ではありませんが、想像以上のストレートスピードの遅さに惑わされてセッティングがあらぬ方向にいきかけましたが、皆で一度冷静になり今までのスタンスを崩さないように努めました。予選Q1を広大に行ってもらいましたが、タイヤの温まりが少し悪く上手くまとめられずQ1敗退となりました。

決勝前のウォームアップ走行で車の調子をみたところ、結構良い状態のようだったのでそのまま決勝を迎えました。決勝スタート直後の他車のアクシデントに上手く巻き込まれずポジションを上げましたが、3リストリクターダウンというパワー差が忠実に出てしまい、コーナーでは追いつくがストレートで簡単に抜かれるというパターンにハマってしまいました。しかしバゲットはしっかり粘って走ってくれ、自分のスティントでの仕事をこなしてくれました。広大に後半スティントを託しましたが、タイヤがなかなか温まらず苦戦したようです。しかし最後の数周すごく良いペースで走ってくれ、粘りの走りのお陰で10位フィニッシュすることができました。

粘り強く戦った結果で大事な1ポイントを獲れたので、もう少しポイントを獲りたかった想いはありますが今回の車の辛さを考慮すると満足しています。鈴鹿にむけて更に熟考を重ね良い状態で戦えるよう頑張ります。チャンピオン争いが白熱する大事な1戦になりますので、これまで通りご声援頂けますようお願いします。

 

 

【塚越広大】

ストレートスピードなどに対しハンデの影響が予想以上にあり、車のセッティングもスピードが遅い分大きく変更してしまうと元々の調子が良いバランスが崩れてしまうのでその辺りを見極めながらフリー走行を走りました。

予選Q1を僕がアタックし、車のフィーリングは良かったのですがやはりハンデの影響を取り返すことができず15番手で予選を終えました。

決勝では前半バゲット選手が粘り強く走ってくれ、調子も良さそうな感じでした。僕に交代してから第2戦と同じような感じでなかなかペースを上げることが出来なかったのですが、残り5周くらいで本来の力が出てきたという感じでした。車の調子は本当に良かったのですが、その良さを引き出すまでにすごく時間がかかってしまったので、もっと早く引き出せればポジションを上げられたかな、、、と思っています。最終的にポイントを獲得することはできましたが、自分として出来ることがあったと思うので悔しいレースになりました。

次戦鈴鹿もまだこのハンデだと厳しい戦いになると思いますが、精一杯走ってポイントを更に重ねていきたいと思います。

 

 

【ベルトラン・バゲット】

本当にタフな週末となりました。とても難しい状況になっていることは事前からわかっていましたが、これほどとは思っていませんでした。ウェイトハンデは86キロで、実際にはウェイト36キロ、燃料リストリクターはステージ3で富士スピードウェイに入りました。

練習走行ではこの状況でのマシン状況をみることとなりました。マシンに馬力を感じることができず、ストレート上の速度がないことを痛感することとなりました。しかし、ロングラン時にタイヤ選択は正しかったと感じていたので、レースのペースに期待していました。

予選は広大がベストを尽くしましたが、やはり苦戦することなっていまい、結果は最下位となりました。

この苦しい状況に対して私たちができることは何もなく、決勝レースをスタートしました。オープニングラップでは前車のクラッシュを回避でき15位から11位に上がることができ、再スタートの際もその順位を守ることができました。しかし残念ながらストレートスピードが足りない自分たちのマシンは、ストレートの度に後者の追い上げに対抗できない状況でラップごとにポジションを失うこととなりました。

26周目にピットインして広大にクルマを渡しましたが、広大も大変であることには変わりませんでした。

今回のハンデは私たちとって非常に厳しく、チャンピオンシップのポイントリーダーを守ることはできませんでした。とてもフラストレーションの溜まる週末でしたが次の鈴鹿で気を取り直して戦います。