レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2020 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/ベルトラン・バゲット #17

ROUND6 鈴鹿サーキット   Result : 10位

2020年10月25日(日)    天候 : 晴れ    コースコンディション : ドライ

Round6 鈴鹿サーキット決勝

・2020年10月24日(土)予選

天候:晴れ  コース:ドライ

気温/路面温度:20℃/30℃

 

前戦、貴重な1ポイントを獲得しランキング3位で迎えた第6戦 鈴鹿サーキット。

今大会までは通常のハンデとなるため、ウェイトハンデ88Kg(レギュレーションにより前戦に引き続き燃料リストリクター3ランクダウン+38Kgのウェイト)で臨むこととなる。

 

公式予選Q1は塚越が担当する。1分が経過したところでコースインし、まさにアタックに入ったタイミングで#23がクラッシュしてしまい赤旗中断となる。マシン回収作業が終わり、残り時間5分で予選は再開される。塚越は全集中で再びアタックに入り1’46.529のタイムを更新するも、僅かに及ばず9位となりQ2進出は叶わなかった。しかし、ウェイトハンデが厳しいなかで翌日の決勝レースに期待を持てるポジションからのスタートとなった。


・2020年10月25日(日)決勝

天候:晴れ    コース: ドライ

気温/路面温度:開始:20度/32度>中盤:20度/31度>終盤:20度/28度

 

塚越の記念すべきSUPER GT参戦100戦目となる今大会。通過点であることは間違いないが、この大切な1戦を良い結果で終えられるよう、気を引き締めて決勝日の朝を迎えた。

 

スタートドライバーはバゲット。整列が整わない中スタートがきられ、少し遅れたように見えたが後続の車をしっかり抑えてオープニングラップを9位で通過する。KEIHIN NSX-GTはウェイトハンデの厳しさとも戦いながら8周目までポジションを守るも、9周目で後続車に先行を許してしまい13位までポジションを落とす。ミニマム周回となる18周目にピットインし、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を迅速に済ませ塚越はコースに復帰する。塚越が追い上げを図ろうとした22周目に他車のクラッシュによりSCが導入されてしまう。27周目にリスタートが切られたが、130Rでのバトルで行き場を失いコースアウトし最後尾までポジションを落としてしまう。しかし諦めることなく周回を重ね、他車のトラブル等があり36周目に11位となる。あと1台パスすればポイント圏内・・・。前を走る#39を焦らず虎視眈々と狙い、チャンスがきた46周目に300クラス車両に詰まった#39をするりとパスし10位となり、貴重な1ポイントを獲得した。

 

ウェイトハンデに苦しんだこの2戦でしたが、着実にポイントを重ね、ウェイトハンデが半分となる次戦もてぎ大会にはランキングトップと2ポイント差で臨みます。しかし、非常に拮抗したチャンピオンシップ争いとなっているのも事実です。もてぎは第4戦で優勝を収めたサーキットです。KEIHIN NSX-GTらしい力強い走りをお見せできるよう戦って参ります。

 


【金石監督】

フリー走行ではやはりウェイトハンデが効いていて、コーナリングはそんなに悪くない状態でしたが、ストレートスピードの遅さがタイムに如実に表れており、前戦の富士大会と同様の苦しさがありました。

予選Q1を広大にいってもらいすごく良いアタックを決めてくれ、Q2進出とはなりませんでしたが9番手となりました。

決勝スタートはバゲットに行ってもらい、最初から頑張ってくれていましたがタイヤのタレもありミニマム周回数でピットインしました。その後広大に代わってから一度14位まで順位を落としましたが、周りのトラブルやペナルティもあり10位で1ポイント獲得できました。前回と同じになりますが、「この1ポイントがシリーズタイトル獲得のために大切なポイントだった」と証明するために残り2戦全力で頑張ります。

 

 

【塚越広大】

今回も前戦富士から引き続き、燃料リストリクターの制限が3段階とウェイトがあり、厳しい状況でのイベントでした。フリー走行から車のセットを色々試す中、アンダーステアが少し厳しかったのでその調整をメインに行いました。予選ではQ1を担当しアタック自体は悪くありませんでしたが、やはりハンデの関係もあり9位となりました。しかし他のランキング上位の車よりは前に居ることができたのでまずまずの結果だったと思います。

決勝に対してもアンダーステア対策をウォームアップの20分間でバゲット選手が行い、レースに臨みました。決勝がスタートしてからもやはりアンダーステアが厳しそうということで予定より少し早めにピットインし、後半スティントに臨みました。変わってすぐにSCが入り、僕らにとってはあまりよいタイミングでのSCでは無かったので、そこでいくつかポジションを落とすこととなりましたがその後プッシュして走りなんとか10位で終え1ポイントを獲ることができました。

今回僕自身100レース目、それもリアルレーシングで走り続けての100戦ということで、レース前にたくさんのサプライズや関わってくださっているたくさんの方からメッセージを頂き、もちろん勝智さんやスタッフの言葉ももらい、本当にこのチームで走ることがすごく嬉しく、誇りに思い、改めて感じる週末でした。

また次回もてぎでは優勝し、ポイントをしっかり獲れるようにベストを尽くしますので、次戦も応援宜しくお願いします。

 

 

【ベルトラン・バゲット】

燃料リストリクター制限を保ったまま迎えた第6戦の鈴鹿大会は、やはり厳しい週末となりました。

フリー走行で走り出し、車のフィーリングは第3戦よりもはるかに良いと感じました。トップ集団と同様に走行をすることはできませんでしたが、同様の燃料リストリクター制限を受けているライバルチームとはラップタイムに違いはないようでした。

予選はQ2に行くことを目標にしていました。 Q1を担当した広大は、セッション途中に赤旗が掲出されても素晴らしい仕事をし、予選を9位で終えることができました。

スタート前のウォームアップ走行では最初アンダーステアを感じましたが、ユーズドタイヤを使用してロングランを行い、解決策を見つけていたのでレースには自信をもっていました。P9でスタートを切りました。不思議なことにスタートはシグナルが早く掲出されたような気がして、少し遅れをとることになりましたが、1周目の間にリカバリーすることができました。しかし5周目になると、いきなりフロントタイヤのグリップがなくなり始め、ますますアンダーステアになりラップタイムはどんどん遅くなっていきました。ライバルチームと戦うことができず、先を譲ることとなってしまいました。

私たちはできるだけ早くピットストップをすることにしました。 かなり早いタイミングとなる18周目にタイヤを交換してマシンを広大に渡しました。そして期待をした通り、広大は良い仕事をしてくれました。

10位で1ポイントを獲得したことは、燃料リストリクター制限がある中で最大限のレースができたと思っていますので、とてもうれしく思います。もてぎではチャンピオンシップリーダーから2ポイント差でのレースとなりますので、とても重要なレースとなります。そして、チャンピオンシップを争ったままで最終戦の富士大会に挑むために、このもてぎ大会でベストを尽くしたいと思います。