レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2020 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/ベルトラン・バゲット #17

ROUND7 ツインリンクもてぎ   Result : 5位

2020年11月8日(日)    天候 : 晴れ    コースコンディション : ドライ

Round7 ツインリンクもてぎ決勝

2020年11月7日(土)予選

天候:晴れ  コース:ドライ

気温/路面温度:Q1開始19℃/24℃

 

第7戦は獲得ポイント×1Kgのハンデとなり、45Kgのウェイトハンデで臨むKEIHIN REAL RACING。

2戦ぶりに燃料リストリクター制限から解放され、前回の第4戦もてぎでは優勝を果たしているだけに気合が入る。さらに、今大会はパートナーのケーヒンと共に「KEIHIN REAL RACING」としてSUPER GTに参戦し、100戦目となる記念すべき大会となった。

 

14:03よりGT500クラスの公式予選Q1がスタートした。Q1はバゲットが担当する。気温があまり上がらないこともあり、残り時間8分30秒でピットアウトし慎重にタイヤを温める。3周目にアタックに入り1’37.328のタイムを出すも、ウェイトの影響もありわずか0.05秒足らず、悔しくも10番手タイムとなりQ2進出は叶わなかった。


2020年11月8日(日)決勝

天候:晴れ    コース: ドライ

気温/路面温度: 開始:22度/27度>中盤:21度/25度>終盤:20度/23度

 

第4戦もてぎ大会は無観客での開催となったが、今回は制限があるなかでも多くのファンの方々がご来場くださり、ピット前には約500名のケーヒン大応援団が応援に駆けつけてくれた。ソーシャルディスタンスを守る為まばらながらもブルーに染まる応援席を前に、チーム一同決勝レースへの追い上げを誓う。

 

13時よりフォーメーションラップがスタートし、スタートはバゲットが担当する。前日の予選でQ1を担当したバゲットは、「あと少しタイムを上げられていれば、、、」と悔しさを滲ませており決勝レースへ向けていつも以上に気合が入っていた。オープニングラップでシリーズランキングトップの#14を仕留め9位にポジションを上げ、更に3周目には#3にペナルティが課せられ8位となる。翌周#36もオーバーテイクし7位、その後#38のすぐ後方につきオーバーテイクの隙を狙うも相手も巧妙にラインを防御しもどかしい周回が進む。そうこうしているうちに#38の前を走行していた#19をオーバーテイクし17周目に6位となる。予定していたピットインのタイミングが近づき、ピット作業の準備に入った23周目にSCが導入されてしまう。KEIHIN REAL RACINGとしては、望んでいないタイミングでのSCとなった。28周目にSCが解除されそのままピットインする。ドライバー交代し、ピット作業で僅かにミスがあったが8位でコースに復帰する。まだタイヤが温まっていない状態なので、塚越は無理をし過ぎず#3と#23に先行を許すもしっかりアウトラップを周回し500クラスのピット作業が終わったところで7位となる。33周目に#3を捕らえ6位、前を走るのはランキング同ポイントの#23。なんとしても前にいきたい。数周に渡り攻防戦が繰り広げられる中、後方からは#37も迫ってくる。少しのミスも許されないなか47周目に#23をパスしポジションを5位まで上げる。実は前半スティントでマシンはかなりの損傷があり、マシンコントロールが非常に難しいなか塚越はそれを感じさせない走りで走り切り5位でチェッカーを受けた。

 

大変な僅差でのシリーズ争いとなっていますが、ランキングトップで最終戦を迎えます。チームとして狙うは優勝のみ。どうか最後までしっかり見守って頂ければと思います。

また、今大会は「ケーヒン」と共にSUPER GTに参戦し100戦目の大切な大会でした。サーキットにご来場頂いた方、ご自宅からご声援頂いた方、いつも応援して下さるたくさんのファンの皆さまとこの100戦目を迎えられたことが心より嬉しいです。101戦目、更なる記念の大会になるようベストを尽くします。

 


【金石監督】

フリー走行では序盤に広大が飛び出したりして少しバタバタした中で、セッティングに対し時間が足らないような状況でフリー走行を終えました。Q1はバゲットに行ってもらい、車のフィーリングはすごく良かったようなのですが、5/100秒差でQ2に残ることができませんでした。ウェイトを考えるとよく頑張ってくれたと思うのですが、接戦の予選の中でQ2進出を掴み切れなかったのが痛かったです。決勝はファーストスティントをバゲットに担当してもらい、かなり良いファイトをしてくれ順位を上げて戻ってこようとしたところでSCが入ってしまいました。広大に代わってからも粘りの走りで10位スタートながら5位フィニッシュまで頑張ってくれました。その結果僅差ですがランキングトップで最終戦富士を迎えることができます。

前回、前々回の1ポイントも効いてきていると思うので、この粘り強さを最終戦でも発揮し、チャンピオンを獲りたいと思います。

 

 

【塚越広大】

今大会はハンディウェイトが半分にはなりましたが、他車と比べると重い状況ということもある中で車のセットアップを進めました。なかなか良いタイミングでアタックができなかったので、少し不安が残る状態で予選に臨みました。Q1をバゲット選手が行ってくれたのですが、本当に僅差でQ2に進むことができず悔しい予選となりました。しかし彼のコメントとしては悪くなかったので、決勝日のウォームアップ走行で最終調整を行い決勝に臨みました。10番手からバゲット選手が追い上げてくれ、途中いろいろな接触がある中でエアロパーツを無くしてしまった部分もあり、車のバランスが苦しい状況になっていました。SCのタイミングも僕らにとっては悪く、ポジションを上げることが出来ませんでした。交代してからアウトラップも頑張りましたが抜かれてしまい、そんな苦しい中でもポジションを5位でチェッカーを受けることができ、ランキングも一応トップに戻り最終戦に臨むこととなりました。何はともあれ、自分たちで強いレースをしてしっかり勝たないといけないと思います。そのためには今回のようなミスや流れを次回に向けてしっかり組み立て直し、勝つために準備したいと思います。

 

 

【ベルトラン・バゲット】

悪い週末ではなかったのですが、さらに良い結果も得られたかもしれないと考えるレースでした。

フリープラクティスで車のフィーリングはよく、特にロングランに適していて非常に安定していました。Q1を担当しましたが、マシンの状態は非常に良かったので、周回中は悪い感触はありませんでした。しかしQ2に行くには十分なタイムではありませんでした。残念ながら僅差のタイムでQ2を逃し、予選はP10という結果になりました。シリーズポイントを考慮しそのポジションを維持するには、レースで多くのこと考える必要がありました。

スタートを担当しました。スタート直後に2台をパスし、さらに前車両をとらえました。しかし、ストレートやコーナーでマシンの速さを感じたにも関わらず、前車を追い抜くことは困難でした。

できる限りのことを試し続けましたが、GT300との接触によりマシンにダメージを受けて空力が下がってしまいました。その状況でもラップタイムに大きな問題はなかったのですが、悔しくも、レースはセーフティーカーによって流れが変わってしまいました。セーフティーカーの導入を予想することはできません。ピットレーンが閉鎖されたため、僕らはセーフティーカー退去後にピットインしなければならずピットストップで少し時間を失い、3台の車両に追い抜かれることとなりました。その後、広大はピットストップで落とした順位を戻すために本当に良い仕事をしてくれましたが、残念ながらダウンフォースが下がってしまったことと、失ったタイムのすべてを取り戻すことができず、P5でレースを終えました。

予選P10からのスタートとしては悪い結果ではありません。チャンピオンシップを再度リードすることとなりました。僕らはシリーズチャンピオンを獲得するために大きなモチベーションを持って新しい何かを見つけながら富士のレースに挑みます。応援ありがとうございました。