レース情報/スケジュール RACE INFORMATION

2020 SUPER GT GT500 CLASS

塚越広大/ベルトラン・バゲット #17

ROUND8 富士スピードウェイ   Result : 4位

2020年11月29日(日)    天候 : 晴れ    コースコンディション : ドライ

Round8 富士スピードウェイ決勝

2020年11月28日(土)予選

天候:晴れ  コース:ドライ

気温/路面温度:Q1開始 13℃/17℃

 

ランキングトップで迎えた最終戦は今シーズン4回目の富士スピードウェイで開催された。山頂に雪を纏った富士山がくっきりと見える快晴の中、公式予選が行われた。最終戦はノーウェイトで、開幕戦同様のガチンコ対決で行われる。

 

Q1担当はバゲット。気温も路温も上がらないなか、予選開始直後にコースインする。入念にタイヤを温めアタックに入るバゲットだったが、僅差でタイムが届かず無念の12番タイムとなりQ1敗退となった。

 


 

2020年11月29日(日)決勝

天候:晴れ    コース: ドライ

気温/路面温度: 開始:9度/17度>中盤:9度/14度>終盤:8度/12度

 

前日よりも更に気温が下がったサーキット。13時よりフォーメーションラップがスタートし、いよいよ最終戦のスタートが切られた。フォーメーションラップが1周増えたことにより、レース周回数は65周。スタートドライバーはバゲットが務める。12番手スタートのKEIHIN NSX-GTだが、オープニングラップでワープしたかのようにバゲットは7位までポジションを上げ、バゲットの勢いは収まらず2周目には#12をパスし6位、他車のアクシデントにより5周目には5位、9周目には#38をパスし4位までポジションを上げる。12周目に#100にパスされポジションを落とすも、ペースが上がらない#23を14周目でしっかり仕留め4位を走行する。しかし徐々にタイヤがきつくなり、チームは予定よりも早い22周目でのピットインを決断する。

迅速にミスなくピット作業とドライバー交代を終え、塚越はコースに復帰する。全車がピット作業を終えた時点でKEIHIN NSX-GTは5位を走行。前でバトルする#36と#100を追うもなかなかペースが上がらない。他車のトラブルで32周目に4位となるも、普段はあまり届かない塚越の悲痛な無線が入る。

「タイヤのピックアップが酷く、いろいろ試しているけどペースを上げられない。」その言葉の通り、前を走るマシンとのギャップを縮めることは難しく、4位で最終戦のチェッカーフラッグを受けた。

これにより、KEIHIN REAL RACINGはドライバーランキング、チームランキング共に3位という結果で2020年の幕を閉じることとなった。

 

まず、今シーズンはコロナ禍の中で多くのことが例年と違う状況のなか、変わらず沢山のご声援を届けて下さった全ての方々に感謝いたします。また、開催に向けて尽力して下さった全ての方々にも心より御礼申し上げます。

シリーズチャンピオンを獲得することができなかった。シリーズンランキング3位という結果が満足なわけがない。今はただただ悔しさしかありません。そしてチャンピオン獲得を信じ応援してくれた皆さんの悔しさを身に染みて感じています。今までとは違うポジションで、例年以上の緊張感のなかシリーズを戦うことができた今シーズンは、必ず今後に繋がる1年だと思っています。応援してくださる皆さんに味わわせてしまった今年の悔しさの3倍返しの喜びをお返しできるよう、今日から動き出します。

今シーズンもたくさんのご声援を頂き、本当にありがとうございました。

 

 


 

【金石監督】

フリー走行はいろいろセッティングを試したのですがなかなかセットがうまく出せず、フリー走行最後の占有走行でバゲットに行ってもらいましたが良いタイムが出ず不安を抱えQ1に臨みました。Q1はバゲットに行ってもらいましたが、車は良くなったもののアンダーステアが強くなってしまいQ1落ちで12位となってしまいました。決勝レースはバゲットにスタートを担当してもらい、素晴らしいスタートを決めてくれ1周目から猛プッシュで僕達もビックリするくらいのパフォーマンスでオープニングラップを帰ってきてくれました。ただそのお陰でタイヤの減りも早くなりミニマムでピットインすることとなりました。広大に残り周回を行ってもらうことになりましたが、フリー走行から引きずっていたバランスが出てしまいタイヤのフロントが早く傷んでしまい、思うようにペースが上げられず結果4位フィニッシュとなりました。

ドライバー、スタッフ皆で良いレースはしたと思いますが、優勝という結果に結びつけられなかったのは深く考えさせられることとなりました。

今年一年良い時も悪い時も皆さんに沢山応援して頂き、コロナ禍の中皆で頑張りチャンピオンを獲得して締めくくりたかったですが叶わずシリーズ3位となりました。来年こそは必ず今年の悔しさの分まで皆さんにお返しできるよう頑張りますので、来年も応援宜しくお願いします。今シーズンの沢山の応援、ありがとうございました。

 

 

【塚越広大】

予選からうまくいかない状況のなかで、レース前20分間のウォームアップ走行で前日よりは良いフィーリングを掴むことができていました。スタートをバゲット選手に行ってもらい、素晴らしい前半スティントを走ってくれポジションも12番手から大きく上げてくれました。ただ、車のバランスは少しアンダーステアが強いということだったので、予定より早めのピットインになりました。ドライバー交代し、車のバランスはやはりアンダーステアで更にタイヤのピックアップが酷く、ペースを上げられず最終的に4位という結果になりました。

シリーズランキングは3位になりましたが、僕達はチャンピオンを獲る為にレースに臨んでいて、悔しいという言葉で言い収めることは出来ません。自分たちの力を全力で出した結果なので、今回力が足りなかったと思いますし、これを来年どのように克服してチャレンジするかということが大切だと思います。悔しくないと言えば嘘になりますが、今年の全レース、全ラップの良い部分悪い部分を思い返し、反省し、来年はもっと強いチームになるよう、僕自身もさらに磨きをかけて走れるようにしたいと思います。今年はとても大変なシーズンでしたが沢山の応援ありがとうございました。また来年もたくさんの応援宜しくお願いします。

 

【ベルトラン・バゲット】

走り出しから私たちは全体的なベース面で苦労していました。セットアップを大幅に変更しましたが、それは僕にとっては良い状態ではありませんでした。今年はとても素晴らしい戦いをし続けることができましたが、今回の予選でP12という結果になってしまったので、決勝前ウォームアップでセットアップを改善させ、そのウォームアップで、2番手タイムを残すことができました。

クルマのフィーリングはとても良かったので、決勝レースには自信を持つことができました。決勝レースはP12から非常にアグレッシブにスタートすることができて、最初の4、5周で数台のクルマを追い抜くことができました。気づけばP4にポジションアップしていたことは本当に嬉しかったです。しかし、フロントタイヤのピックアップとタイヤの限界を感じ始めた時に、後続車の前にとどまることができず、追い抜かれてしまいました。その後はそのポジションを守り続けることに集中することしかできませんでした。広大にマシンを引き継いだ後は、広大がタイヤをマネージメントしながらポジションを維持する素晴らしい仕事をしてくれました。

これまで、私たちは最大限にできることを行ってきましたが、それはチャンピオンシップには十分ではなかったことは明確で、残念に思います。

最終戦で私たちはきちんと自分たちの仕事を行いましたが、シーズン途中でレースを落とさなければ、チャンピオンシップを落とすことはなかったと思います。たくさんの応援ありがとうございました。