ROUND1 岡山国際サーキット Result : 優勝
2018年4月8日(日) 天候 : 曇り コースコンディション : ドライ
Round1 岡山国際サーキット決勝
2018年4月8日(日)
会場:岡山国際サーキット(3.703km)
天候:曇り
気温/路温:開始:11℃/22℃> 中盤:15℃/24℃> 終盤16℃/24℃
コースコンディション:ドライ
8日(日)の決勝日は朝から時折日差しは降り注ぐもののさほど気温は上がらず、更にたまに雨がパラついたりし、決勝に向けても天候が心配された。
13時5分からウォームアップ走行が行われ、ドライタイヤでのマシンの感触を確かめながら20分間の走行を終えた。
スタートドライバーは小暮。恒例となったパレードラップの後、隊列を整えてフォーメーションラップを1周終え、ついに82周のレースが幕を開けた。小暮は抜群なスタートを切ったもののすぐ背後に猛烈なスタートを決めた#23、#24が迫ってくる。しかし、小暮は完璧なライン取りで後続マシンにトップの座を譲ることなくオープニングラップを終える。タイヤが温まりだし、徐々に後続マシンとの差を広げ6周目には約3秒のマージンを築いた。7周目から300クラスとの混走がいよいよ始まる。快走を続けるKEIHIN NSX-GTだったが、23周目に再び#23と#1に迫られる展開となる。しかし#23にドライブスルーペナルティが課せられる。後ろからの追撃は#1となり36周目ヘアピンでサイドバイサイドになるが、小暮は死守しポジションを守る。タイヤが辛くなってきても小暮は渾身の走りを続けるが、300クラスの集団に巻き込まれ#1が再び背後に迫り、37周目ヘアピンで#1にパスされてしまう。しかし幾度もの猛追を小暮は守りきり40周目にKEIHIN NSX-GTはピットインする。塚越にステアリングを託し、給油、タイヤ交換を済ませ41秒フラットのピット作業でコースに戻る。
小暮の果敢な走りが更に刺激し、完璧にモードに入った塚越。ピット作業で前に出られた#100を46周目ヘアピンで1発で仕留め、トップを奪還する。全車ピット作業が終わった時点でトップを快走するが、2番手の#100とのギャップは開いたり迫ったりを繰り返す。チェッカーフラッグに向け、タイヤマネージメントをし、燃費を考え周回を重ねていくが残り10周のところで衝撃の映像が目に飛び込む。KEIHIN NSX-GTのフロントグリルにパーツが突き出している。どこかでぶつかったのか?ピット内は不安に包まれたが、他車のパーツを拾ってしまい、マシンに直接的なダメージは無くそのまま走行を続けることが出来た。最後まで#100との接近戦を繰り広げたが、塚越はトップを守り切り、念願のトップチェッカーを受けた。
チームとして2010年菅生大会以来8年ぶりの優勝、さらにはチーム初となるポールトゥウィンを成し遂げ開幕戦を終えた。
本当に本当にお待たせいたしました。勝てそうで勝てなかったり、思いもよらないアクシデントがあったり、本当に辛い時期もありました。しかし、どんな時もそばで支えて下さるスポンサー様、ホンダ様、そしていつもチームを信じて下さっていたファンの皆さまのお陰でようやく優勝することができました。心よりありがとうございます。
しかしまだここはスタート地点です。開幕戦のこの流れを離さず、この結果に驕ることなく残り7戦を闘って参りますので、今後とも応援よろしくお願いいたします。
<金石監督>
オフのテストからトップタイムを出せていたりして調子が良かったので、逆に少しプレッシャーがかかりながらの週末となりました。
フリー走行は天候も雨が降ったり止んだりで、更に赤旗が多く、2人とも充分に車の状況を認識しアタックすることが出来なかったのですが、2人からは「車の調子は良さそうです」とコメントをもらえました。しかし、車の状況が今一掴みきれなかったので、少し不安の残るフリー走行となりました。
Q1は小暮に行ってもらい、良いアタックを決めてくれ3番手通過となりました。Q2もそのままドライでいけるのかと思っていたら雨が降り始め、最後の最後までタイヤ選択に迷いました。Q2スタート時には雨が止んだので、予選10分間での最終ラップ時に路面が良くなると予想して少しハード目のレインタイヤを選びQ2に臨みました。固めのタイヤを選んだのが災いして序盤はまったくタイヤが温まらず広大も苦戦してしまっていました。最終ラップでもタイヤは温まりきっていなかったと思うのですが、広大が神がかった、何か超越したようなアタックを決めてくれポールポジションを取ることができました。二人とも本当に素晴らしいアタックをしてくれ、開幕戦からポールポジションを取れチームも皆、士気が上がった状態で決勝レースに挑むことができました。
土曜日からタイヤが温まらないという状況があったので不安もあったのですが、決勝レースでもスタートでタイヤの温まりが良いマシンがいると思ったので、スタートを担当してもらった小暮には落ち着いて走るよう伝えました。そんな中、オープニングラップから小暮が素晴らしい走りをしてくれ、抜かれるであろうと思っていた他チームを抑えきってくれ、逆に引き離してくれました。途中、車とタイヤのマッチングが不安定な状況もあった中、小暮も踏ん張ってくれ、2番手で交代となりましたが本当に素晴らしい1スティント目を演出してくれました。2スティント目を広大にいってもらい、広大がコースに出て行った時に100号車が後ろから来て一旦は2位になりましたが、広大も新しいタイヤでウォームアップもすごく頑張ってくれ、あまり#100に引き離されずに粘ってくれた結果、見事トップに返り咲くことができました。いろいろな事が起こり、#100ともシビアなレースをしたのですが広大も集中力を切らさず走ってくれ、本当に長い間お待たせしましたが、やっと優勝することが出来ました。皆さまのお陰で優勝することが出来たと思っていますし、チーム、ドライバー、スタッフ、皆の想いがやっと叶って花咲くことが出来た気がしています。
去年も悔しい思いをたくさんしたのでその出来事が糧となって優勝することが出来たと思っています。次戦からも1戦1戦大事に戦って参りますので、皆さま応援よろしくお願いします。
<塚越広大>
予選はQ1を小暮さんが3番手で通過してくれました。Q2開始前に雨が降り、タイヤ選択に迷う中硬めのタイヤで予選に臨みました。時間が短い中でウォームアップが遅く最後のアタックも完全に温まっていない状況でした。しかし、ギリギリトップタイムを記録することができ、好位置でレースに臨むことが出来ました。
決勝も気温が低い中ドライコンディションで始まりました。 決勝レースでは小暮さんがスタートを担当し、ウォームアップが厳しい中トップを死守してくれたことがレースのいい流れを作ってくれたと思います。 ドライバー交代し、先行された100号車のオーバーテイクが早めのタイミングで成功したことも振り返ると重要なポイントだったと思います。レースペースは100号車の方が良かったので厳しい展開でしたが、逃げ切ることが出来、勝つことができました。本当に嬉しいです。 シリーズを争う上でも開幕戦は大切なレースなので、第2戦以降もチャンピオンを見据えた戦いができるようベストを尽くします。 皆様本当にありがとうございました。